スーパー戦隊超決戦
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第十九話 最初の決戦その十四
「そして」
「それぞれの連携も今以上によくなって」
「さらに強くなろう」
「それじゃあ」
「戦いは続く」
津古内に強い声で話した。
「ならだ」
「その戦いに勝つ為に」
「我々は強くなろう」
こう話してだった。
戦隊の面々は戦いが終わった後でこれからどうするかも決めた、ドクターマンを護りつつそのうえで訓練もはじめた。
その話をゴーバスターズの基地で聞いてだ、ドクターマンは言った。
「訓練をはじめたか」
「特訓と言っていいです」
仲村が答えた。
「ドクターマンさんを警護しながら」
「それぞれの組織に勝つ為にだな」
「訓練をはじめています」
「そうなのだな、努力しているか」
「はい」
仲村は再び答えた、今度はまさにという口調だった。
「そうです」
「いいことだ、人間は努力して成長するな」
「それが何か」
「私が忘れていたことだった」
遠くを見る目になっての言葉であった。
「ずっとな」
「ギアの首領だった時もですね」
「そうだった、人間を忌み嫌い否定してだ」
そうした考えを持っていてというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そうしたことも忘れていた」
「人間の努力というものを」
「そうだった」
まさにというのだ。
「まことにな、だが今はな」
「違いますね」
「店を経営していてもわかる」
表向きの生活のことからも話した。
「人は努力する、そしてだ」
「努力からですね」
「成長していく、強くなるだけでなくな」
「他のこともですね」
「成長していく、そしてよくなっていく」
「至らない部分があっても」
「不完全な存在だが」
そうであるがというのだ。
「完全に近付く、そして完全なものはな」
「この世にはないですね」
黒木が言ってきた。
「そうですね」
「機械といえどな」
彼がかつてそれこそがと思った存在もというのだ。
「結局はだ」
「完全ではないですね」
「この世に完全のものなぞない」
ドクターマンはこうも言った。
「所詮な。しかし人間は近付ける」
「努力によって」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「極めて完全な存在にだ」
「なれますね」
「機械と同じくな」
「機械も然りですね」
「彼等に愛情はあった」
かつて彼の下にいた彼等のことを思い出しつつ話した。
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