ハッピークローバー
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第百三十一話 悪魔がいないその三
「そんな皇帝がね」
「いるわね」
「それでね」
富美子はさらに話した。
「ローマ帝国でもね」
「そんな暴君いるわよね」
「ネロは実は違ったそうだけれど」
長い間暴君の代名詞の様に言われていたがだ。
「リアルでね」
「おかしいとしか思えない暴君もね」
「出てるし残酷なお話もね」
「多いわよね」
「そこまでする?っていう位の」
「残酷な人いるわね」
「それでね、今私達が話してる人も」
その肖像画を思い出しながら話した。
「出て来たけれど」
「それで残酷なことしたのね」
「いや、けれどね」
富美子は考える顔になりこうも言った。
「流石に何百人もね」
「殺してないの」
「血のお風呂に入ったっていうのも」
その有名な逸話もというのだ。
「果たしてね」
「本当だったか」
「嘘かもね」
「実はってね」
かな恵も言った。
「今富美子ちゃんネロのお話したけれど」
「ネロは普通だったそうだし」
むしろローマの国家戦略を理解した統治を行い平民や奴隷に寛容で文化を愛しかつ気前のいい皇帝であった。
「その人もね」
「実は、なのね」
「あの、狂ってるとしても」
それでもというのだ。
「滅茶苦茶過ぎてね」
「殺した人の数も殺し方も」
「鉄の処女とかね」
「あれ本当にあったのよね」
「実際使ったの?」
彼女の代名詞の一つのこの拷問もっと言えば処刑器具もというのだ。
「あれ」
「それもわからないのね」
「本当にあったけれど」
このことは事実でもというのだ。
「あの人が持っていたか」
「そのことはなのね」
「わからないしね」
「創作かなり入ってるのね」
「青髭だってね」
富美子はこの人物の話もした。
「実はね」
「わからないのね」
「あの人も何百人も殺してるでしょ」
「あの人は男の子をね」
「それもバラバラにして」
「その生首見て笑ってたとか」
「この人も狂い過ぎで」
その話が本当ならというのだ。
「流石にね」1
「有り得ないっていうのね」
「そうでしょ、幾ら昔の欧州が貴族の力が強くても」
それでもというのだ。
「何百人も殺したら」
「その前に大問題よね」
「そうでしょ、もう色々政敵の人達が」
「どれだけ悪いか言う為に」
「それで自分達はその悪い人を成敗した」
そうしたというのだ。
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