金木犀の許嫁

「医療も充実していて」
「食べものもあって」
「弾圧もね」
「言論統制ですね」
「かなりね」
「ありますね」
「カストロさんのことを言わなかったら」
　それならというのだ。
「いいし」
「遥かにいいですね」
「そのキューバを知ってもね」
　そうしてもというのだ。
「違うでしょ」
「そうですね」
「会社も部活もね」
「同じですね」
「本当にね」
　まずはというのだ。
「知ることよ」
「それが大事ですね」
「どんな会社か」
「自分が今いる会社が」
「逆に酷い会社と思っても」
「実はよかったりとか」
「そうしたこともあるから」　
　だからだというのだ。
「何よりもね」
「知ることがですね」
「大事よ」
「ブラック企業についても」
「部活もね、暴力を振るわれても」
「それが普通だって思うと」
「もうね」　
　それでというのだ。
「駄目よ」
「よく見ることですね」
「そして知ってね」　
　そうしてというのだ。
「考えることよ」
「それが大事ですね」
「考えてこそ」
　それでというのだ。
「本当にね」
「幸せになれますね」
「そうよ」
　こう言うのだった。
「まずはね」
「そうですか」
「だからね」
「私もですね」
「絶対にね」　
　それこそというのだ。
「自分でよ」
「考えて」
「そしてね」
　そのうえでというのだ。
「動いてね」
「知ったうえで」
「そうよ」
　まさにというのだ。
「いいわね」
「はい」
　白華も頷いた。
「わかりました」
「そういうことでね、それでね」
　真昼はさらに言った。
「よくね」
「知ることですね」
「そうしたこと、そして世の中のことも」
「ブラック企業についても」
「商品チェックを朝までやって」
　徹夜でというのだ。
「普段から肉体労働で汗が服にお塩が出る位出て」
「えっ、それは凄いですね」
　白華も聞いて驚いた。