| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百三十話 寮生の弁当その九

「子供の頃からよく見聞きしていたから」
「それでなのね」
「関西弁はね」
「慣れてるのね」
「そうよ」
 実際にとだ、また理虹に答えた。
「だからここに来た時からね」
「関西弁には慣れてるのね」
「そうなの」
 まさにというのだ。
「関西弁はメジャーよ、特に大阪と京都はね」
「ああ、京都もね」
「おこしやすっていうね」
「この学園にも京都の人いるしね」
「それで京都の方言も」
 即ち京都弁もというのだ。
「最初からね」
「聞いて読んでるのね」
「大阪の方言もで関西弁全体をね」
「そうなのね、まあ関西弁も地域によってね」
 それぞれのというのだ。
「違うけれどね」
「そうよね」
「けれど関西弁全体として」
「子供の頃、こっちに来る前からね」
 それこそというのだ。
「親しんでいるから」
「理解出来るのね」
「普通にね、それと広島弁も」
 こちらの方言もというのだ。
「漫画でね」
「覚えたの」
「親戚のお兄ちゃんが広島が舞台の漫画好きで」
「そうした漫画あるの」
「暴走族の漫画で」
 それでというのだ。
「シリーズになってて抗争で人が死ぬのよ」
「ああ、あの漫画ね」
 理虹もここでわかった。
「バッド何とかね」
「あのシリーズね」
「最初びっくりする位絵が下手だったのが」
「物凄く上手になったわね」
「あのシリーズね」
「作者さん広島生まれで」
 まさに地元でというのだ。
「一時期関東に出てね」
「すぐに広島に戻って」
「今も暮らしておられて」
「漫画描いてるのよね」
「そのシリーズが好きで」  
 鹿児島の娘の親戚の人がというのだ。
「そのシリーズ私も読んで」
「広島弁知ってるの」
「そうなの」 
 こちらの方言もというのだ。
「ヤクザ映画は私も親戚のお兄ちゃんも観ないけれどね」
「広島イコールってことね」
「有名よね」
「実際は今はかなり減ったそうね」 
 これは全国的なことである、暴力団員はかなり減っているのが現実だ。
「あっちも」
「そうみたいね」
「けれど広島っていうと」
「やっぱりね」 
 何といってもとだ、理虹も言った。
「ヤクザ屋さんで」
「お話にも出したのね」
「ええ、けれどね」
「あんたヤクザものには興味ないのね」
「お兄ちゃんもね、不良や暴走族はいいけれど」 
 それでもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧