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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その三十九

「普通に食べた」
「はい、半分どころかです」
「一個をです」
「半分に割ってそれぞれ食べる」
「そうしていました」
「バイキングでなければ牛馬だ」
 その様にというのだ、この時代でも牛や馬や兎角ものを対象に食べる生きものとして例えに出されているのだ。
「その様にだ」
「食べていましたね」
「あの国の将兵達は」
「肉も何キロもです」
「大量に食べていました」
「一キロのステーキを食べてだ」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「さらにでしたね」
「もう一キロ食べたり」
「他のものを山の様に食べたり」
「そうしていましたね」
「お陰でエウロパの食糧事情が危ぶまれたが」
 このことは本気で心配された、何しろそうした者達が六十億も来たのだ。一千億の人口の国に彼等の何人分も食べる者達がそれだけだ。
「そうはなりませんでしたね」
「彼等が食料を持って来ていたので」
「それで、ですね」
「それは避けられましたが」
「あの食欲は凄まじかった」
 見ていてというのだ。
「そしてだ」
「あれだけ我々も食べますと」
「それならですね」
「我々もですね」
「あの体格を備えますね」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「我々はあらゆるものをな」
「あれだけ食べる」
「連合と同じだけ」
「そうしていくべきですか」
「これからは」
「優れた体格の為にな、そしてな」
 それでというのだ。
「そちらもよくしていこう」
「それでは」
「これからですね」
「どんどん食べていきますね」
「その様に食育を進めていきますね」
「そうしよう、私もだ」
 フレッセル自身もというのだ。
「食べていこう」
「そうしていきますか」
「男爵ご自身も」
「まずはご自身からですか」
「そうしていかれますか」
「試しに恐竜を食べてみる」
 その肉をというのだ。
「そうしていこう」
「では何を召し上がられますか」
「恐竜は」
「恐竜といっても種類が多いですが」
「それも実に」
「そうだな、恐竜や肉食のものもいれば草食のものもいる」
 その種類は実に多彩でありその話もした。
「実にな」
「左様ですね」
「海にもいますし」
「空も飛んでいます」
「何でも草食恐竜の肉は癖がないとか」
 ここでこうした意見が出た。
「その様ですね」
「草食だとか」
「はい、連合の話を聞きますと」
 恐竜も食べるこの国のそれをというのだ。 
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