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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その三十四

「だからな」
「それが為にですね」
「口に出来ない」
「それはありますね」
「左様ですね」
「そうだ、だがやはり偏食はな」
 それはというのだ。
「よくなことは事実でだ」
「それで、ですね」
「それは止める」
「そうしますね」
「それがない様にしますね」
「それも主張する、しかし連合は大抵のものが何を食べてもよく」
 フレッセルはさらに話した。
「どの店に入ってもだ」
「いいですね」
「連合は」
「各国の皇族や王族でないなら」
「それなら」
「一行にだ」
 それこそというのだ。
「構わない」
「左様ですね」
「あの国は階級がないので」
「だからですね」
「誰でも何でも食べられて」
「どのお店でも入られますね」
「そうした国か。軍艦では士官も兵士も同じ食堂で食べる」
 連合ではそれが普通だ。
「士官は士官室でなくな」
「食堂で食べる」
「勿論艦長も」
「司令官ですらそうですね」
「階級が元帥でも」
「確かに階級はあるが」
 それは事実だがというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「あの国は階級がありません」
「元帥でも市民ですね」
「そのことは変わらないです」
「大学でも教授と学生は同じです」
「同じ市民です」
 その立場であるのだ。
「企業でもそうであり」
「会長とアルバイトの学生は同じである」
「雇用者と被雇用者ですが」
「それでも同じ市民で」
「立場は違えど」
「同じ階級ですね」
「もっと言えば階級がないですね」
「あの国はそれでだ」
 そうした国であるからだというのだ。
「士官がバーベキューを食べる」
「しかも兵士達と共に」
「尚且つ立って」
「そうして笑って話しながら食べる」
「自分でも肉を焼き」
「そうもして食べます」
「無論ジャンクフードも食べる」
 今話しているそれもというのだ。
「それがな」
「連合ですね」
「あの国ですね」
「あの国の文化であり」
「誰もが好きなものを食べますね」
「そしてあの体格かも知れない」
 連合のその食文化がというのだ。 
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