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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その三十二

「そうしたものはだ」
「贈らないですね」
「決して」
「そうしたものを造っている企業でも」
「左様ですね」
「他のものを贈ってくれる」
 献上するにしてもというのだ。
「やはりな」
「左様ですね」
「その企業の製品ではなく」
「他のものですね」
「少なくとも男爵ご自身には贈られないですね」
「屋敷で働いてくれている者達にだ」
 彼等への高給や厚遇も貴族の不文律となっている。
「そうなる」
「そうですね」
「決して男爵ご自身にとはなりませんね」
「そうした食品は」
「贈りものには」
「美味いと聞いているが」
 ジャンクフード等もというのだ。
「私はその味は知らない、しかしだ」
「それでもですね」
「食育としてですね」
「それを口にすることは否定せずとも」
「それでもですね」
「そればかりということがですね」
「よくない、偏食になるとな」
 ある食べものばかり食べてはというのだ。
「よくないな」
「はい、確かに」
「肉や魚ばかり食べてもよくなく」
「野菜や果物ばかりでもです」
「やはりよくありません」
「ヴィーガンもだ」
 徹底した菜食主義もというのだ。
「やはりな」
「身体に悪いですね」
「どうしても」
「かえって」
「蛋白質への摂取が問題となり」
「中には牛乳すら拒む者がいる」
 ヴィーガン達の中にはだ。
「極端過ぎるな」
「ヒトラーは食事にラードすら使わせませんでしたが」
「それ以上ですね」
「そこまで否定しますと」
「流石に栄養摂取に問題が出ますね」
「植物性蛋白質もあるが」
 それでもというのだ。
「やはりな」
「どうしてもですね」
「食事のバランスが悪く」
「それで、ですね」
「やはり偏食ですね」
「極端なヴィーガン達も」
「だから問題だ、私は栄養バランスをだ」
 それをというのだ。
「考えてだ」
「そうしてですね」
「食べるべきであり」
「ジャンクフード等もですか」
「食べてもいいですが」
「偏食はな」
 そればかりを食べてはというのだ。 
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