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星河の覇皇

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第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その二十八

「今以上にだ」
「我々は摂取すべきですか」
「そして体格を作る」
「連合の様に」
「それで体格が変わる、これは人種により違いがあるか」
 こうしたことも言った。
「それもだ」
「食事で、ですね」
「変わりますね」
「やはり」
「そうですね」
「かつてアジア系は小柄だと言われていたが」
 日本人が特にそうだった、義和団事件で八ヶ国が軍を出したが唯一のアジア系国家だった日本軍の将兵達は飛び抜けて小柄であった。
「しかしそれもな」
「食事によって変わりましたね」
「今の連合を観ればわかりますね」
「純粋なアジア系でも一九〇は普通にあります」
「それだけの体格があります」
「そうだ、人種の体格の違いがあると言っても」
 そう言われていてもというのだ。
「これもだ」
「食事によって違いますね」
「そうですね」
「変わるのもですね」
「それが先程話した古代ローマ人と我々の違いだ」 
 体格のそれだというのだ。
「まさにな」
「左様ですね」
「それで変わりますね」
「どういった人種でもです」
「食事で変わりますね」
「八条義統長官なぞだ」
 フレッセルは連合におけるエウロパ最大の敵と言われている彼の名も出した。
「どう見てもアジア系の血が濃いな」
「黒髪で黒い目で」
「肌も顔立ちもそうですね」
「明らかにアジア系の血がかなり濃いです」
「連合なので色々な人種や民族の血が入っているでしょうが」
「それでもアジア系の血は間違いなく濃い」
 八条、彼はというのだ。
「しかしだ」
「長身ですね」
「連合の者達の中でも」
「文字通りすらりとしています」
「モデル並と言っていいです」
「あの長身もだ」
 八条のそれもというのだ。
「やはりな」
「栄養ですね」
「その摂取ですね」
「それによるものですね」
「やはり多くのものを食べるとな」
 身体にいいもの、それをだ。
「ああしてだ」
「大きくなりますね」
「誰でも」
「左様ですね」
「我々も同じだ」
 エウロパの者達もというのだ。
「だからだ」
「身体にいいものを多く食べる」
「その食育も進める」
「そうしていきますか」
「私はそちらも政策に掲げる」
 もうそれは決まっていることだった、フレッセルはただ生涯教育だけでなく食育についても考えているのだ。 
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