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オズのエマおばさん

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第七幕その十二

「楽しめばいいのよ」
「驚かないで」
「そうすればいいんだ」
「そうよ、ステーキだってね」
 先程食べたそれもというのです。
「昔は火の上でフライパンを使って焼いていたけれど」
「フライパンは使うわね」
「それは変わらないね」
「ええ、けれど火じゃなくてね」
 それを使わずというのです。
「電気で熱されてね」
「ああ、それね」
「科学と魔法でそうなる」
「それを使ってよ」 
 そうしてというのです。
「焼いてるのよ」
「このステーキだってそうなのね」
「昔と違うんだね」
「そうよ、だからね」 
 お料理の場所、キッチンも変わっているからというのです。
「もうね」
「その変化を受け入れて」
「楽しむことだね」
「科学と魔法はどんどん進歩するのよ」 
 オズの国のこの二つはというのです。
「そして私達の暮らしも文明もね」
「どんどんよくなるのね」
「そうなるんだね」
「ええ、だからね」
「それを受け入れて」
「楽しむことだね」
「美味しいでしょ」 
 笑顔でこうも言ったドロシーでした。
「新しい技術で焼かれたステーキは」
「ええ、とてもね」
「美味しいよ」
「調味料と香辛料、おソースもね」
 ステーキに使われているこうしたものもというのです。
「作り方が進歩しているから」
「美味しくなっているわね」
「言われてみれば」
「他のお料理も同じよ」
 ステーキと一緒に出ているそれ等もというのです。
「やっぱりね」
「進歩して発展したキッチンで作られていて」
「調味料もよくなっているから」
「食品自体もね」
 そちらもというのです。
「育て方や栽培の仕方がね」
「よくなっているわね」
「昔と比べて」
「そうなっていてね」
 そうしてというのです。
「保存方法もよ。冷蔵庫なんて昔はなかったわね」
「想像もしなかったわ」
「カンザスにいた頃は」
「そうした技術もね」
「進歩して発展して」
「出来たんだね」
「そうよ、科学と魔法がね」
 またこの二つをお話に出すドロシーでした。
「そうなってのことよ」
「それで美味しいものも食べられる」
「それはこれからもだね」
「どんどん発展してね、果てしなくね」
「進歩して発展していく」
「世の中はそうなんだね」
「そうよ、だからね」 
 それでというのです。
「羊毛の取り方も変わったのよ」
「そうなのね」
「いや、何もかもが変わるんだね」
「変わらないものはなくて」
 そうしてというのです。
「素晴らしくなっていくのよ」
「そういうことね」
「オズの国は」
「そして外の世界はね」
 笑顔で言うのでした、そしてです。
 一行は牧場でも楽しく遊びました、そのうえで午後も素晴らしい時間を堪能したのでした。 
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