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オズのエマおばさん

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第七幕その八

 皆で食べます、そこででした。
 カルロスはステーキを食べてこれはというお顔になって言いました。
「牛肉とはまたです」
「違うでしょ」
「これがバイソンですか」
「そのお肉よ」
 ドロシーもステーキを食べています、そのうえで応えるのでした。
「面白い味でしょ」
「はい、とても」
「匂いもね」
 バイソンの肉のそれもというのです。
「独特でね」
「面白いですね」
「牛ですけれど」 
 ジョージはそれでもと言いました。
「また違いますね」
「牛の仲間でも」
 それでもと言う神宝でした。
「味や匂いが違いますね」
「ですが美味しいです」
 恵梨香はにこにことして食べて言います。
「バイソンのステーキも」
「こうしたものも食べられるなんて」
 ナターシャも言いました。
「この街に案内させてもらってよかったです」
「全くだね」 
 モジャボロの弟さんも食べながら言います。
「この街は平地の幸もあるんだね」
「そうなの、それでね」
 ドロシーはサラダの中のチーズも見てお話しました。
「このチーズはね」
「バイソンのチーズかな」
「いえ、モツァレラチーズよ」
 そのチーズだというのです。
「赤いカドリングのね」
「ああ、水牛の」
「バイソンのチーズはね」
「あるんだね」
「それはそれだけでね」
「食べられるんだね」
「どうかしら」
 ドロシーは弟さんに尋ねました。
「それで」
「そのチーズを食べるんだね」
「そうよ」
 そうしてもらうというのです。
「よかったらね」
「それじゃあ」
 弟さんはそれならと頷いてでした。
 お店の人にバイソンのチーズを注文しました、そしてです。
 そのチーズを食べて言いました。
「うん、このチーズもね」
「いいですね」
 カルロスもそのチーズを食べて弟さんに応えました。
「中々」
「そうだよね」
「チーズも色々あるんですね」
「ステーキもそうでね」
「そうですよね」
「そうでしょ、この街に来たなら」
 ドロシーも笑顔でお話に入ってきました。
「色々な山の幸とね」
「平地の幸をですね」
「楽しめるから」 
 だからだというのです。
「バイソンのステーキやチーズもね」
「楽しめばいいですね」
「そうよ」 
 まさにというのです。
「そうしていいのよ」
「そうなんですね」
「今もね」
「いや、バイソンのステーキを食べられて」
 そしてというのです。 
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