神々の塔
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第六十八話 高位の神霊達その十
「群生使徒とかいったわ」
「あるアニメでやな」
「人は。その作品の使徒めっちゃ強いけど」
「その使徒と同じやな」
「人は。集まったら」
「強くなるな」
「無限に成長出来て集まると強い」
そうなるというのだ。
「そやから神霊さん達も任せてくれるんやね」
「この世界を救うことを」
「手助けもしてくれるけど」
「試練を経て力を与えたりしてくれてな」
「基本任せてくれるのは」
「人、我等に力があるからやな」
「世界を救うだけの」
そこまでのというのだ。
「確かな力があるからやね」
「そのことを見極めてくれてるさかいな」
「任せてくれるんやね」
「そやな、人はちっぽけな存在でも」
それでもとだ、羅は話した。
「大きなことが出来る」
「そうした存在でもあるね」
「間違ったことをすることも多いけど」
「無限に成長出来て」
「ええことをすることも多い」
「それが人やね」
「そやな、そして」
それにというのだ。
「我等も人や」
「星の子も」
「皆な」
「そやね、力はあっても」
並外れた、神霊の域に達しているそれがだ。
「ほんまの力を出した」
「その神霊さん達と比べるとな」
「到底」
そう言っていいまでにというのだ。
「適わへんね」
「そや、けどな」
「今お話してる通りに」
「人はな」
まさにというのだ。
「ちっぽけでも凄い」
「そうした存在やね」
「そのことをよおわかって」
そうしてとだ、羅は綾乃に話した。
「この塔も進んでいこな」
「このまま。それで次に戦う神霊さん達は」
「今度は水滸伝の天の星の人等や」
芥川が言ってきた。
「小李広の花栄さんとかな」
「ああ、あの方か」
羅はその名を聞いてこう言った。
「百八の好漢の中で随一のや」
「弓の使い手やな」
「もう弓と言えば」
それこそというのだ。
「あの人や」
「梁山泊の好漢の中ではな」
「そやからな」
芥川にさらに話した。
「その弓はな」
「要注意やな」
「百発百中で」
その腕前でというのだ。
「威力もな」
「段違いやな」
「並の強さやない」
花栄の弓はというのだ。
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