おぢばにおかえり
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第八十一話 大教会でも一緒その五
「高校卒業して就職して」
「新一君のお父さんとお会いしてよね」
「十九で結婚して二十で僕が生まれました」
「あれっ、じゃあ新一君のお母さん若いのね」
聞いて少し驚きました。
「二十歳で新一君が生まれたなら」
「今三十六歳です」
「そうよね」
「若いんですよ」
実際にというのです。
「母は」
「そうみたいね」
「父も四十一で」
「お父さんもお若いわね」
「そうなんです」
「私のお父さんお母さんより若いわね」
このことにも驚きました。
「新一君のご両親は」
「そうなんですね」
「特にお母さんはね」
「そうですね、ですがあまり身体が強くなくて」
「そうなの」
「そのことが心配です」
「大事にしてあげてね」
新一君にこう言うことを忘れませんでした。
「くれぐれもね」
「母親でもあるし」
「そうよ、新一君嫌いな人は誰でも徹底的に嫌うけれど」
新一君の欠点の一つです。
「しかも執念深くね」
「けれど親にはですね」
「そうよ、そこは気をつけてね」
「そうしていきます」
「父方のお祖母さんえらく嫌ってるけれど」
お祖母さんと言わない位にです。
「ご両親はね」
「そうしていきます」
「くれぐれもね、じゃあひのきしんはいさんでね」
こうお話してです。
私達はそれぞれのひのきしんをさせてもらいました、私はお料理をさせてもらいましたが包丁を使っていてです。
小さな娘にです、こんなことを言われました。
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