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夢幻水滸伝

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第三百四十九話 迅速な攻略その十二

「それが一番やからな」
「それ故にですね」
「この軍を攻めますね」
「我々の棟梁であるトウェイン様を率いる軍を」
「そうしてきますね」
「そうするわ、しかしもうそれは呼んでる」
 既にというのだ。
「そやからな」
「備えておきますね」
「そうしますね」
「敵の攻撃に対して」
「奇襲を仕掛けてきますが」
「そうする、しかしこちらの考えに敵が気付いてもな」
 それでもとだ、トウェインは将兵達に話した。
「それはそれでええ」
「敵の奇襲を防いだので」
「それならそれでよしですね」
「そうですね」
「そや、それならな」
 敵に奇襲をさせないならというのだ。
「それでや」
「よしで、ですね」
「敵が会戦を挑めば受けて立つ」
「そうしますね」
「会戦を挑んできても勝つ」
 一言でだ、トウェインは言った。
「そうしたるわ」
「必ずですね」
「デリーロ様達に勝たれますね」
「そうされますね」
「その時は敵の戦力や布陣も見るけどな」
 それでもというのだった。
「勝つ、あの三人相手でもな」
「戦力はこちらの方が上ですし」
「勝てますね」
「あの方々がお相手でも」
「そもそもわい一人で戦わんでもええ」
 トウェインは笑ってこうも言った。
「会戦になったらな」
「その前にですか」
「他の星の方にも来てもらいますか」
「そうされますか」
「最大限有利な状況にして戦う」 
 将兵達に強い声で告げた。
「それが戦やな」
「はい、そうです」
「戦は勝つ為にあらゆる努力をするものです」
「戦がはじまる前にも」
「そしてはじまってからも」
「そやからな、会戦になるなら」
 それならというのだ。
「こっちはそうする、そして奇襲を仕掛けられても」
「備えて戦う」
「そうされますね」
「その時も」
「そや、どっちに転んでも勝つ」 
 敵がこちらの考えに気付いていてもいなくてもというのだ。
「わいはな、ほなもう夜や」
「進軍を停止し」
「テントを張って野営ですね」
「そして夕食を摂る」
「そうしますね」
「食って寝ることも戦のうちや」
 将兵達にこうも話した。 
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