オズのエマおばさん
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第六幕その十二
「そうしたものをおかずにしていたのよ」
「ワイルドだね」
「それはまたね」
「そうでしょ、その頃の武士の人達はそうだったのよ」」
「ワイルドだったんだね」
「食べるものが」
「そうしたものを食べて」
そうしてというのです。
「武芸で身体を鍛えていてね」
「強いよね」
「今だってね」
「そうよ」
まさにというのです。
「貴方達も知ってるわね」
「凄い運動能力だからね」
「体力があって力も強くて」
「動きも俊敏でね」
「物凄いからね」
「そうしたお身体はね」
鎌倉武士の人達のというのです。
「毎日の修行とよ」
「食べてもいたから」
「そうしたものを」
「それで強いのよ、それで猿や狸もね」
そうした生きもの達もというのです。
「食べる人もいるのよ」
「鎌倉武士の人達みたいに」
「そうする人達もいるんだね」
「そうなの、ただね」
ドロシーは雉肉を食べつつあらためて言いました。
「オズの国でもそうしたものを食べる人は少ないね」
「猿や狸を食べるなんて」
「凄いものだよ」
おばさんもおじさんも言うことでした。
「本当にね」
「そうよね」
「オズの国は色々なものを食べても」
「それでもなのね」
「食べる人はかなりの少数派よ」
そうだとです、ドロシーはお二人に答えました。
「本当にね」
「実際にはそうよね」
「やっぱりね」
「ええ、そうよ」
まさにというのです。
「そうした人はね。私も食べたことがあっても」
「あるのね」
「ドロシーはそうなんだね」
「オズの国で食べられるものは何でも食べてきているから」
だからだというのです。
「そうしたものもよ」
「食べたことがあるのね」
「そうだったんだね」
「けれどね」
それでもというのです。
「やっぱり牛や豚の方が美味しいわ」
「そうなのね」
「普通に食べているものの法が美味しいんだね」
「こうした普通の山の幸の方がよ」
「いいのね」
「そうなんだね」
「ええ、珍味は珍味でも」
そうした食べものはというのです。
「けれど普通に食べられるのはどうしてか」
「普通に美味しいから」
「それでだね」
「珍味ではあってもね」
またこう言うドロシーでした。
「普通に美味しいものの方がね」
「いいのね」
「食べるのなら」
「そうなの。だから今はね」
「兎や鶉を食べるのね」
「普通の山の幸を」
「そうしましょう」
こう言ってでした、ドロシーはおじさんとおばさんによく焼けた鶉の肉を渡しました、そのお肉もとても美味しくてお二人は笑顔になりました。
皆でバーベキューも楽しみました、そしてお食事が終わると下山しました。そしてまた街の観光を楽しんでホテルの夕食も楽しんだのでした。
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