オズのエマおばさん
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第六幕その七
「カンザスにはなくて」
「ええ、私達のお家にはね」
「その周りにもだったね」
「ブランコはなくて」
そうであってというのです。
「公園だってね」
「なかったわね」
「わし等のお家の周りには」
「そうした場所だったから」
それでというのです。
「本当にね」
「ブランコで遊ぶなんてね」
「していなかったわね」
「オズの国に来てはじめてだったけれど」
ブランコをすることはというのです。
「今はこうして出来て」
「楽しめるわね」
「そうなっているね」
「とてもね」
こうしたお話をするのでした、そしてです。
皆でブランコを楽しくしていきます、そうしてでした。
他の皆も公園にある滑り台やジャングルジムをして遊びました、臆病ライオンと腹ペコタイガーは滑り台を滑るカルロス達を見て言いました。
「皆楽しそうだね」
「そうだね」
笑顔でお話するのでした。
「凄くね」
「いいことだね」
「遊ぶことは子供のお仕事でね」
「学校の勉強と並んでね」
「それを楽しめるならね」
「こんないいことはないよ」
「うん、凄く楽しいよ」
カルロスが笑顔で応えました、皆滑り台で滑って楽しい思いをして笑顔になっています。
「滑り台もね」
「ただ滑るだけでも」
神宝も笑顔で言います。
「これがいいんだよね」
「無性に楽しいんだよね」
ジョージは今滑り終えて言いました。
「それだけのことが」
「ブランコもジャングルジムもね」
ナターシャは微笑んで言うのでした。
「単純な様で楽しいのよね」
「皆でやると尚更なのよね」
恵梨香は微笑んでいます。
「公園にあるもので遊ぶと楽しいのよね」
「うん、鉄棒だってね」
カルロスはそちらも見てお話しました。
「これがね」
「凄くいいね」
「そうだね」
「うん、ちなみに僕達皆逆上がり出来るよ」
臆病ライオンと腹ペコタイガーにお話しました。
「それで僕は一度に五回転したことあるよ」
「それは凄いね」
「君運動神経いいしね」
「出来た時嬉しかったよ、ただね」
こうもです、カルロスは臆病ライオンと腹ペコタイガーに言いました。
「無理だったものがあったよ」
「それは何かな」
「何が無理だったのかな」
「大車輪はまだ出来ないんだ」
これはというのです。
「あれは難しいね」
「ああ、大車輪はね」
「出来たらかなり凄いよ」
臆病ライオンも腹ペコタイガーもそれはと返します。
「やっぱり出来る様になるには」
「相当なものが必要だよ」
「だから努力してね」
そうしてというのです。
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