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黄金バット 第五十四話 メンインブラック桜島の死闘

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第二章

「いや、やり方はある」
「溶岩が何だ」
「火山石が何だ」
「遠い距離からミサイルを撃つんだ」
「舌から頂上ぬ向けて迫撃砲を撃つんだ」
「そうして戦うんだ」
「そして魔人をやっつけるんだ」
 こうお話してです。
 皆で知恵を使ってです、魔人と戦う準備に入りました。すぐに迫撃砲やミサイルが用意され魔人に照準を合わせ。
 そのうえで攻撃を仕掛けます、ですが魔人は攻撃をお空を飛んでかわしバリアーや衝撃波まで出して凌ぎます。
「中々の攻撃だがこれではまだ足りないな」
「くっ、これだけの攻撃でもか」
「メンインブラックを倒せないのか」
「ではどうすればいいんだ」
「どうすればあの魔人を倒せるんだ」 
 駄目なのあか、皆は思いました。ですがその時です。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「!?この笑い声は」
「まさか!」
「黄金バットか!」
 見れば黄金バットでした、金色に輝く正義の使者は桜島の傍にある雲の上に両手を腰の横にやってマントをたなびかせて堂々と立っています、そうしてです。
 両手を自分のお顔の前でクロスさせてそのうえで両手を思いきり腰の横まで引いて胸を反らせるとです。
 その全身から無数の激しい雷が生じメンインブラックに向かいました。無数の砲弾やミサイルをかわし防いでいた魔人もです。
 そこに雷まで加わればたまったものではありません、そしてです。
 遂にです、苦々しい顔で言いました。
「こうなっては敗北を認めるしかない、また会おう」
「魔人が消えたぞ」
「姿を消したぞ」
 人々は魔人が忌々し気に言って右手を掲げて煙の様に消えたのを見て言いました、実際に魔人は何処かへと消えました。
 もう桜島には平穏が戻りました、そして人々は今回も自分達を助けてくれた黄金バットを褒め称えようとしましたが。
 正義の使者は雲の上からマントをたなびかせ颯爽と飛び上がると空の彼方に飛び去ってしまいました。こうして彼もまた姿を消しましたが。
 人々はそんな黄金バットを褒め称えずにはいられませんでした、人々を助けてもそれを誇らない彼のことを。そして鹿児島を感謝の言葉が覆うのでした。


黄金バット  第五十四話   完


                    2023・11・29 
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