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オズのエマおばさん

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第五幕その十一

「そうであってもね」
「いつもですね」
「私達を気遣ってくれてよ」
「色々なことをしてくれたんですね」
「そうなのよ」
 こうカルロスにお話します。
「ドロシーはね」
「素敵な人ですね」
「そうでしょ」 
 まさにというのでした。
「ドロシーは」
「はい、本当に」
「そんな娘だから」
 ドロシーがそうした性格の持ち主だからだというのです。
「オズの国に来て」
「エマさんとヘンリーさんも呼んでくれて」
「楽しく過ごさせてくれてね」
 そうしてくれてというのです。
「王女様として政治もよ」
「やっておられますね」
「オズの国の総理大臣って聞いた時は驚いたわ」
 ドロシーがというのです。
「心からね。けれどね」
「それでもですか」
「ドロシーの政治を見たら」
 オズマと一緒にオズの国を治めている姿をというのです。
「素晴らしいってね」
「思われたんですね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「私もね。それで大丈夫だってね」
「そうも思われたんですね」
「そうなのよ」 
 カルロスにジャガイモを食べながら答えました。
「それで今は村で見守っているのよ」
「ドロシーさんの政治をですね」
「行い全てをね。それで聞くお話は」
 村でというのです。
「いいお話しかないわ」
「そうなんですね」
「こんな評判のいい娘はいないってね」
 その様にというのです。
「思ったら」
「違いますか」
「オズマ姫もベッツイ王女もトロット王女も」
 四人共というのです。
「凄くね」
「評判がいいんですね」
「ええ、だから」
 それでというのです。
「ドロシーだけじゃないのよ」
「そうですか」
「ドロシーも評判がいいけれど」
「悪いお話を聞かない位ですね」
「ええ、そのドロシーと同じだけね」
 それだけというのです。
「四人共よ」
「評判がよくて」
「こんないい娘達なのねってね」 
「思われていますか」
「そうなの。しかも四人共仲がいいから」
「尚更ですね」
「嬉しく思っているわ」
 そうだというのです。
「私もね」
「そうなんですね」
「これからもね」 
 おばさんはドロシーを見つつカルロスにお話しました。
「ドロシーはそうした娘で」
「オズマ姫達もですね」
「そうよね」
「そうですね、ドロシーさん達ならです」 
 カルロスもまさにと答えます。 
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