八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七百四十九話 本物の馬鹿その四
「行われない」
「そうなるな」
「尚送られる場所にもよるが」
強制労働を行わせられるだ、無論そうした場所は意図的に過酷な場所となっている。凶悪犯を苦しめる為にである。
「刑期を終えて出られる奴は僅かだ」
「そうだな」
「強制労働の判決を受けるとな」
その時はというのだ。
「死刑と思ってもだ」
「いいな」
「そしてその教師もな」
「今は強制労働を受けているか」
「おそらくそのうちだ」
「死ぬな」
「そうなる」
「というかね」
アンが二人の話に入ってきた。
「強制労働って苦しめて死なせるものでしょ」
「過酷な環境の中でな」
「資源を得る為でもあるけれど」
「機械を使えばだ」
そうすればとだ、タムタムはアンに答えた。
「発掘出来るからな」
「過酷な環境だとね」
「それも安全にな」
「そうよね」
「だがな」
それでもというのだ。
「それをだ」
「敢えてやるってことだ」
「苦しめさせてな」
凶悪犯をというのだ。
「死なせる」
「それが目的よね」
「そうだ、資源の採掘はな」
「本来の目的じゃないわね」
「凶悪犯には容赦しないからな」
何があろうともという口調での言葉だった。
「連合はな」
「そうしたお国柄よね」
「三百以上の国があるがな」
「死刑廃止なんてなくて」
そうした考え自体が極めて少ない。
「そしてね」
「死刑もだ」
「内容がえげつないわね」
「凶悪犯ならな」
そうであるならというのだ。
「本当にな」
「微塵もよね」
「容赦しなくてな」
それでというのだ。
「そうしたこともだ」
「するわね」
「死なせるための強制労働もな」
「あとだ」
ギルバートも話に入ってきた。
「懲罰部隊も考えられているな」
「軍隊のだな」
「凶悪犯を囮の廃棄する軍艦に放り込んで」
フランツに応えて話した。
「敵軍や機雷原に進ませるな」
「そして敵の先制攻撃の的にしてな」
「敵の攻撃の後の間にだな」
「こちらが攻撃する」
連合軍がというのだ。
「そして機雷処理もだな」
「身を以てな」
そのうえでというのだ。
「させる」
「容赦しないな」
「凶悪犯だとな」
そうであるならというのだ。
ページ上へ戻る