八条学園騒動記
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第七百四十八話 球種は三つだけその一
球種は三つだけ
アンはタムタムとフランツそれに交際相手のギルバートも放課後自分の部屋に呼んだ、四人共部活があるので集合は夕食の時だったが。
ベーグルと鶏と野菜のシチューを食べた後でだ、アンは三人に話した。
「我が国の野球ゲームでレジェンド選手でね」
「コーファックスさんが出ているか」
「そうなのよ」
こうギルバートに話した。
「実はね、これまでレジェンド選手使ってなくて」
「データもか」
「確認してなかったの」
そうだったというのだ。
「全くね」
「それで今か」
「確認するわね」
テレビにゲーム機はもうセットされている、そしてだった。
今度はゲームをセットした、そのうえで選手を確認すると。
「凄いな」
「そうね」
ギルバートもアンもコーファックスのデータを確認して言った。
「これはね」
「お話通りだな」
「球種三つしかないじゃない」
「ストレート、カーブにな」
「チェンジアップしかね」
「ないな」
「凄いわね」
「こんな人はな」
それこそというのだ。
「今はな」
「いないわね」
「変化球は二つか」
「ツーシームも投げないのね」
「ムービングファーストボールや超スローボールもないな」
「ストレート一つだけって」
それはというのだ。
「今じゃね」
「考えられないな」
「そのカーブとチェンジアップも」
その二つの変化球もというのだ。
「大小投げ分けてないし」
「スローカーブとかもないな」
「同じカーブでもね」
その種類になるがというのだ。
「けれどね」
「ないな」
「凄いわね」
「ああ、しかしな」
それでもとだ、フランツは話した。
「そのどちらもな」
「カーブもチェンジアップも」
「かなり曲がる」
「キレの属性も凄くて」
「ストレートもだ」
ギルバートはこの球種の話もした。
「速いだけじゃない」
「ノビが違うわね」
「この三つを投げ分けるとな」
「かなりいけそうね」
「コントロールもいいしな」
「体力もあって投球術系のスキルもそれぞれあって」
「しかも高いからな」
このこともあってというのだ。
「この人はな」
「かなり凄いわね」
「エースになる」
なれるではなくなる、とだ。ギルバートは断言した。
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