スーパー戦隊総決戦
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第六話 獣の力その一
獣の力
シンケンジャー及びマジレンジャー達はロン、そしてガジャ達と対峙していた。
そしてその中でだ。ロンが言ってきた。
「一つ言っておきますが」
「何だ?」
「私は死ぬことがありません」
こうシンケンレッド達に対して話すのだった。
「それは御承知下さい」
「それはもうわかっている」
薫のシンケンレッドがそれに応える。
「だからだ。ここはだ」
「私を封印するというのですね」
「その通りだ。私のモジカラを使う」
「義母上、ではその為に」
「そうだ」
まさにその通りだというのだった。
「まさかまた出て来るとは思わなかったがな」
「外道衆と同じ様な、いえ考えようによってはもっと厄介な相手なのね」
シンケンピンクはもうこのことを洞察していた。
「不死身だし」
「それでお姫様が出て来てくれたんですね」
「そうだ。御前達には苦労をかけるが」
薫のシンケンレッドはこうシンケンイエローに返す。
「それでもだ」
「はい、わかってます」
シンケンイエローは真面目に返してきた。
「聖杯も渡すわけにはいきませんし」
「聖杯ですか」
ロンはそれを聞いてここでも楽しそうに笑ってきた。
「それを探し出すのもまた非常にいい暇潰しです」
「戦うのも暇潰しだっていうの!?」
「はい」
まさにそうだとマジピンクにも話した。
「その通りです。何しろ私は不死身ですから」
「何故か羨ましい話には思えないわね」
マジピンクにとってはそういうものだった。
「ずっと生きているってのも疲れる話よね」
「それはわかってるんだね」
「だって。芳香ちゃん不死身とかそういうのには興味ないから」
こうマジシャインに答えるのだった。
「人間は人間でいいから」
「そうだね。それでいいと思うよ」
マジシャインも明るい声でその通りだというのだった。
「変にそういうのを望んで手に入れてもおかしなことになるだけだからね」
「それでロン!」
マジレッドが彼を指差して問うてきた。
「御前も俺達と戦うってんだな!」
「如何にも」
やはり態度そのものは慇懃である。
「ではお相手しましょう」
「それならばだ」
シンケンレッドは既に剣を構えている。
「参る!」
「同じ金色だからって容赦はしねえぞ!」
シンケンゴールドが居合いの刀を手に彼に向かおうとする。
「手前の相手は俺だぜ!」
「待った!」
ところがであった。ここでまたしても新たな声がしてきた。
そして声の方には五人の戦士達がいた。彼等は。
「あれっ、あんた達は」
「一体?」
「私達はゲキレンジャー」
黄色いジャケットの美女が微笑んで言ってきた。黒いミニスカートからの素足が眩しい。黒のポニーテールも実によく似合っている。
「ゲキイエロー、宇崎ランよ」
「ゲキレンジャーっていうと」
「確かクラッチ社!?」
「そこの?」
「知ってくれてるみたいね」
その美女ランはシンケンジャーとマジレンジャーの言葉を聞いて微笑んだ。
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