女の子ももてるには強くなれ
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第一章
女の子ももてるには強くなれ
マリア=ヴェスターは金髪の長い髪の毛に茶色の目を持っている、背は一六〇程ですらりとしたスタイルで脚が長い。イギリスから日本に留学してそちらの高校に通っているが。
日々スポーツで汗をかいている、その彼女が言うことは。
「日本人の彼氏が欲しいわ」
「そうなのね」
「日本人の彼氏さん欲しいの」
「ええ、だからね」
友人達に言うのだった。
「私も努力しているのよ」
「えっ、努力って」
「マリアちゃん確かに何時も髪の毛セットして」
「メイクもしてるけれど」
「お勉強も頑張って」
「けれどね」
「可愛くとかは」
日本人の友人達は真面目に言う彼女に言った。
「してなくない?」
「むしろ青春?」
「スポーツに勉強に」
「特にスポーツに」
「そうだけれど」
「そこよ」
マリアはまさにという口調で答えた。
「私がもててね」
「日本人の彼氏をゲットする」
「その為の努力なの」
「そうなの」
「そうよ、スポーツで自分の身体を鍛えてね」
そうしてというのだ。
「パワフルで健康的になることがよ」
「もてることになるの」
「そうなの?」
「可愛くじゃなくて」
「可愛くじゃないわ」
真面目な顔での返事だった。
「私はね」
「パワフルなの」
「それで健康なの」
「そっちなの」
「足だってね」
制服の濃紺のミニスカートから出ている自分の足を観つつ話した。上は同じ色のブレザーでネクタイは青ブラウスはピンクである。
「鍛えて」
「逞しく?」
「そうなる様にしてるの」
「そうしてるの」
「そうよ」
まさにというのだ。
「そうしてね」
「もてる様にしてるの」
「スポーツで」
「逞しく健康的」
「それでなの」
「可愛くもいいけれど」
マリアもそれは否定しなかった。
「考えてね」
「その路線でいくことにしたの」
「身体鍛えて」
「それでなのね」
「腹筋もね」
今度は自分の腹に手を当てて話した。
「もう割れる位に」
「いや、それはね」
「流石にね」
「違うでしょ」
「幾ら何でも」
「目標だから」
そこはというのだ。
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