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オズのヘンリーおじさん

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第十二幕その十一

「だからこれからもね」
「わかりました、やっていきます」
「そして楽しんでいきます」
「僕達五人も」
「オズの国の皆さんみたいに」
「そうなっていきます」
「そうしていってね」 
 こう言うのでした。
「皆でね」
「そうね、オズの国はこれからもね」 
 またオズマが言いました。
「是非ね」
「そうした国であるわね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「そうなっていくわ」
「そうよね、それじゃあ」
「これからもね」
「私達はそうした国である様に」
「努力していきましょう」
「そうしていきましょう」 
 二人でも笑顔でお話します、そしてです。
 そのお話の後で、です。馴れ寿司が来ました。皆でそのお寿司も食べますがおじさんもおばさんも言いました。
「これはまた」
「珍味ね」
「こんな食べものがあるのか」
「それでお寿司も」
「素晴らしいな」
「本当にね」
「そうなのよ」
 まさにと言うドロシーでした。
「何でも本来はね」
「本来は?」
「というと?」
「こちらのお寿司がはじまりらしいのよ」
 お寿司のというのです。
「前にもお話したと思うけれど」
「そうなのか」
「この馴れ寿司がなのね」
「本来のお寿司でか」
「はじまりなの」
「このお寿司は普通に作ったら」
 外の世界でというのです。
「時間がかかるから」
「それでか」
「それが理由でなの」
「それでね」
 まさにその為にというのです。
「すぐに作られる様にね」
「他のお寿司が出来たんだな」
「そうなのね」
「ええ、そうなの」
 その通りだというのです。
「日本の江戸時代にね」
「そうなんだな」
「ずっとあると思っていたけれど」
「それでもか」
「馴れ寿司が最初なのね」
「そうなのよ」
「何でもです」
 恵梨香も馴れ寿司を食べつつ言いました。
「歌舞伎でも江戸時代より前を舞台にした作品で」
「そちらでなのね」
「お寿司が出たら」
「実はなのね」
「この馴れ寿司らしいです」
「そうなのね」
「そうみたいです」 
 こう言うのでした。
「学校で先生に教えてもらいました」
「江戸時代にはないから」
「服とかは江戸時代でも」
 歌舞伎ではというのです。 
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