ドリトル先生と不思議な自衛官
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十二幕その六
「中国も好きだけれどその人に住んで欲しい国は」
「何処かな」
「北朝鮮だね」
この国だというのです。
「本当にね」
「あの国だよ」
まさにと言うのでした。
「もうね」
「他にはだね」
「いて欲しい国なんてね」
「ないよね、ただ先生がそこまで言うって」
王子はどうかというお顔になって先生にお話しました。
「珍しいね」
「ここまで嫌って言うことはだね」
「どうもね」
「日本に来て日本のそうした人達を見てだよ」
「知識人に多いよね」
「凄い嫌悪感を抱いているんだ」
現在進行形でというのです。
「だからだよ」
「それでだね」
「こう言うんだ」
「そうなんだね」
「思っていてね」
そうしてというのです。
「それでなんだ」
「そうなんだね」
「日本のことは何でも悪く言って日本で暮らしているっていうことも」
「どうかだよね」
「それで国立大学の教授さんなら」
それならというのです。
「公立でもね」
「ああ、お給料は税金から出てるね」
王子はすぐに気付きました。
「そうした人って」
「そうだね」
「うん、そうだよね」
「けれどね」
それでもというのです。
「そうした考えなら普通はすぐに大学教授を辞職して」
「国立なり公立なりのね」
「大嫌いな日本そして日本人のお世話にならない」
「そうすることだね」
「大嫌いな人に出した本も買って欲しくないだろうし」
「執筆も辞めて」
「そしてね」
「北朝鮮で暮らすべきだね」
「そうした人はこうした国が好きだから」
「定番だね」
「だったらね」
それならというのです。
「お金はあるんだし」
「北朝鮮に行ってだね」
「そしてね」
「暮らせばいいですね」
「そう思うよ」
「清々にしては辛辣だね。けれどあの国外国の人生きていけないよ」
王子は北朝鮮についてきっぱりと言い切りました。
「自国の人でも生きていけないし」
「食べものも人権もなくてね」
「自由もね、病院行ってもお薬もないし」
「何もないね」
「そんな風だから」
だからだというのです。
「もうね」
「暮らせないね」
「外国人は凄く警戒されるし」
「貴国事業で日本からあの国に帰った在日の人達いたけれどね」
「一人も生きて帰ってないよね」
「あそこで生き地獄を味わったそうだよ」
そうなったというのです。
ページ上へ戻る