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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第十二幕その二

「おかしなことをね」
「言っていたんですね」
「けれどその考えはね」
「仏教から言うと間違っていますね」
「そうだよ、解脱する人はずっといるし」
「この世がある限り」
「宇宙だって生まれ変わるね」
「仏教だとそうですね」
「そしてね」
 先生はお話を続けます。
「その中で少しずつ、本当に僅かにしても」
「解脱する人が出ますね」
「そしてね」
 それでというのです。
「解脱してもまだね」
「先がありますね」
「それで終わりじゃなくて」
「仏様としてですね」
「さらに高まっていくから」
 だからだというのです。
「解脱して終わりか」
「違うんですね」
「仏教の時間への考えはかなり長くてね」
「もう僕達ではですね」
「想像も出来ない位だからね」
「それで宇宙が終わっても」
 今自分達が生きている果てしない宇宙がというのです。
「また別の宇宙が生まれて」
「そしてね」 
 そのうえでというのです。
「その宇宙でもね」
「輪廻転生が繰り返されるんですね」
「そうだよ」
「それが仏教ですね」
「だから仏様もね」
 解脱してもというのです。
「まだだよ」
「高まっていきますね」
「そうなるんだ」
「そうですか」
「それが仏教だよ」
 この宗教の世界だというのです。
「そうなっているんだ」
「凄い世界ですね」
「キリスト教徒はまた違う世界だね」
「そうですね、だから先生仏教も学ばれていますね」
「そうなんだ」
 実際にとです、先生は答えました。
「僕もね」
「そうなんですね」
「そしてね」 
 先生はさらにお話しました。
「堀与さんにお話を戻すと」
「あの人にですね」
「昔の日本と今の日本は違うとね」
「言われてましたね」
「同じ日本でもね」 
 国は同じでもというのです。
「時代が違うとね」
「どうしてもですね」
「違うそうだよ、食文化もそうで」
 こちらもというのです。
「文明自体がね」
「違いますね」
「そう言われていたよ」
「それはその通りですね」
「食べものだと卵もお肉も普通にあって」 
 そうしてというのです。
「冷蔵庫もあってね」
「牛乳とかも保存出来ますね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。 
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