星河の覇皇
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第八十六部第二章 教育改革その二十八
「そこから国益を守っている、そしてだな」
「公務員ならばです」
「国益を守るものです」
「国家の為に働き」
「そのうえで」
「それが公務員だ、市民の生活をよりよくしてだ」
そしてというのだ。
「国家もな」
「よくしていく」
「それが務めですね」
「そして政治家は特にですね」
「国益を求めるものですね」
「そうすべきだ、私もメキシコの政治家だからだ」
その立場にあるからだというのだ。
「国益を手に入れる、そしてだ」
「メキシコを豊かにされて」
「そのうえで、ですね」
「メキシコを発展させるのですね」
「そうお考えですね」
「そして六大国にもだ」
連合の超大国達にもというのだ。
「匹敵する国になる、今メキシコは十五位には入っている」
「左様ですね」
「千年の間その位置にありますが」
「今もですね」
「結構な国ではありますね」
「大国と言っていい、だが」
それでもとだ、ガラサはさらに言った。
「今以上にだ」
「国力をつけ」
「そうしてですね」
「六大国に並ぶ」
「そうお考えなのですね」
「難しいと思うが」
ガラサ自身もだ。
「あの六国はやはり巨大だ」
「人口も国民所得も」
「そして総生産も」
「他の国とは違います」
「かなりのものです」
「そこに至るのは難しい、しかし」
それでもというのだ。
「だが不可能か」
「違いますね」
「そうではないですね」
「決して」
「並ぶことは出来ますね」
「国力も常に変遷してだ」
そしてというのだ。
「国家にも栄枯盛衰がある」
「この世のあらゆるものがそうですね」
「栄えることもありますが」
「同時に衰えることもある」
「永遠に栄える国もないです」
「そして衰える国も」
「連合でも同じだ」
自分達がいるこの国でもというのだ。
「多くの国が栄え衰え」
「その循環の中にありますね」
「我が国も何度も衰退期を経験しました」
「繁栄期もでしたな」
「千年の間繰り返してきました」
「そうでしたね」
「だからだ」
それでというのだ。
「六大国もだったな」
「衰退期もあれば」
「繁栄期もありましたね」
「どの国も」
「他の国の様に」
「だからだ」
それ故にというのだ。
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