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八条学園騒動記

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第七百四十五話 清潔な場所その六

「全然ね、実家の跡継げるって言われても」
「プロのスポーツだと戦力外通告だね」
「もう辞めろってことね」
「そう言われても」
 それでもというのだ。
「実家があるのはいいとか笑ってね」
「言うんだ」
「戦力外通告に気付かないのね」
「そうみたい、兎に角無能で」
 そう言っていい輩でというのだ。
「生徒からの評判は最悪なのよ」
「それで平気でやるのが先生だしね」
「無神経にね」
「でしょ?それでね」
 さらに話すのだった。
「従妹も嫌ってるわ、無責任で生徒が尋ねても自分でやれ、だそうだし」
「一般社会ならクビだね」
「確実にね」
「先生は教えるものでしょ」
「それ自分でやれって職務放棄じゃない」
「こうした何の努力もしない人が」
「普通にいるのよね」
 これが連合の教師の世界であるのだ。
「本当に」
「そしてそれはね」
「イスラエルでも同じだね」
 セドリックが応えた。
「そうだね」
「そうよ、もうね」
 それこそとだ、アンは答えた。
「質の悪い先生がね」
「滅茶苦茶多いんだね」
「それもただ質が悪いんじゃなくて」
「いい人は学校の先生にならない」
「もう他に行く場所がない」
「後はヤクザ屋さんになるしかない人がなるね」
「ヤクザ屋さんになるか学校の先生になるか」
 どちらかだというのだ。
「それ位ね」
「酷い世界で」
「酷い人達が集まるのよ」
「イスラエルも例外じゃないんだね」
「そうなのよ、学校の先生を見たら犯罪者と思え」
 連合ではよく言われる言葉である、この国では学校の教師への評価はそこまで悪いものであるのだ。
「イスラエルでもね」
「そう言うんだね」
「大学の教授さんもね」
「犯罪発生率多いしね」
「学校の先生だしね」
 大学教授もというのだ。
「というか先生の中で」
「トップだよね、教授さんって」
「おかしな学説や主張言って」
 連合の大学の教授達はというのだ。
「セクハラや汚職にね」
「夢中だね」
「かなり捕まってるけれど」
 大学の教授達もというのだ。
「それでまだね」
「ほんの氷山の一角で」
「明るみになっていない犯罪は」
 学校の教師達特に大学教授達が犯すそれはというのだ。
「星の数程よ」
「あるね」
「そう言われていて絶対にね」
「その通りだね」
「私お父さんとお母さんに言われたの」
 アンは真顔で話した。 
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