オズのヘンリーおじさん
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第十一幕その三
「どんどん知っていく様にだよ」
「努力することね」
「不思議と思ったら」
それならというのです。
「どうしてそうなのか」
「調べることね」
「そして学べばいいんだよ」
こう言うのでした。
「わし等はね」
「そういうことね」
「そうだと思うよ」
「そうね、どんな不思議なことも絶対に根拠があるわ」
オズマも言いました。
「どうしてそうなのか」
「ダイオウグソクムシにしても」
「驚く位何も食べなくても平気なのか」
「お腹が空かないのか」
「このこともね」
ドロシーにそのダイオウグソクムシを観つつお話します。
「ちゃんとね」
「根拠があって」
「それでね」
そのうえでというのです。
「調べればね」
「わかるのね」
「そうよ」
まさにというのです。
「何でもね」
「そうね、魔法だってね」
「根拠があるでしょ」
「魔法は実は不思議じゃないわね」
「絶対に根拠があるのよ」
魔法もです。
「魔法は素晴らしいものでね」
「不思議なものじゃないわね」
「根拠があるから」
ちゃんとです。
「決してね」
「不思議なものじゃないわね」
「そうよ、忍術だってそうで」
「仙術もそうだし」
「ちゃんとね」
どんなものにもというのです。
「根拠がね」
「あるわね」
「そうなのよ」
「種も仕掛けもなくてもね」
エリカは自分の身体の毛づくろいをしながら言います。
「根拠はあるのね」
「そういうことね」
「手品だってね」
「マジックね」
「やっぱりね」
ちゃんと、というのです。
「根拠がね」
「あるわね」
「そうでしょ、世界は確かに不思議に覆われているけれど」
ドロシーが言う様にです。
「ちゃんとね」
「根拠があるわね」
「どんな不思議でもね」
「そしてそれを知っていく」
「このことが大事ってことね」
「そういうことね」
「そうね、それでだけれど」
恵梨香は話題を変えてきました。
「今日のお昼は何を食べるのかしら」
「そのことね」
「ここで食べるのよね」
「ええ、潜水艇の中でね」
まさにとです、ドロシーは答えました。
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