仮面ライダーダブル 最高のパートナー
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第二十七章
フィリップがだ。左に言うのだった。
「翔太郎、そろそろね」
「ケリをつけるんだな」
「うん、今ならやれるよ」
戦局を冷静に見ての言葉だった。
「どの相手もね。そろそろ」
「疲れが出て来ているか」
「それによって疲れが生じてきている」
フィリップはそこまで見ていた。そのうえでの言葉だった。
「だから。今こそ」
「わかった。しかしな」
「しかし?」
「三体のダブルの攻撃を合わせるか」
左がここで言うのはこのことだった。
「そうするか」
「そうだね。動きを合わせれば」
「一気にいけるな」
「逆に一気に決めてケリをつけないといけない」
フィリップは左の言葉を補完する様にして述べた。
「まだ。戦いがあるから」
「あいつがいるか」
「絶対にいるね」
それはだ。間違いないというのであった。
「だからね。ここはね」
「一気に。同時に決めるか」
「戦いはまだあるんだ。無駄な体力の消耗はね」
「今は抑えるんだな」
「とはいっても。一気に決めるのも難しい」
フィリップはこうも言った。
「相手も馬鹿じゃないし手強い」
「だがやってみる価値はあるな」
「うん、だから今は」
「わかった。それならな」
三人の激しい攻撃をそれぞれ受けたりかわしたりしながらだった。彼等は話をしていた。
そしてだ。まずはだ。
エターナルの拳をだ。払ってから足払いを仕掛ける。
ユートピアドーパメントはだ。腹を蹴って吹き飛ばす。
最後のクレイドールドーパメントは下から拳を繰り出してからそのうえでその巨体を踏みあがり脳天に踵落としを入れて落とす。そうしてからだった。
三体のダブルはだ。攻撃に入るのだった。
「よし、これでだな」
「うん、いけるよ」
フィリップは左のその言葉に頷いた。
「後はね」
「決める、ここからが大事だからな」
こう話してだ。そのうえでだ。
三体のダブルがだ。それぞれ構えてから。動いた。
跳び上がりだ。そのうえで。
蹴りを放つ。三体が同時に放ってだ。勝負を決めたのだった。
着地したダブルはだ。一旦三体から一体に戻った。そのうえでだ。
攻撃を受け爆発したエターナル達にだ。こう告げるのだった。
「これでだな」
「勝負ありだね」
「確かにな」
「こうなってはな」
「負けを認めるしかないわ」
三人はだ。それぞれ人間の姿に戻ったうえで二人の言葉に答える。
「俺は。また負けたのか」
「前よりも強くなっているというのか」
「まさか。仮面ライダーにこれだけの力があるなんて」
「少なくとも俺達もな」
「三人同時には相手はできなかったよ」
左とフィリップがだ。同時に三人に応える。
「だが。三対三ならな」
「何とかいけたよ」
「それが見事だというのよ」
ネオンがだ。こう二人の言った。
「はじめて使ったガイアメモリをそこまで使いこなせるなんて」
「やはり。それこそが仮面ライダー」
加頭はよろめきながらも言う。見れば後の二人も同じだ。三人共最早長くないのはだ。誰が見ても明らかなことであった。戦いに敗れた結果だ。
「この町を守る者か」
「そうだな、じゃあ風都を守る為にな」
「先に進ませてもらおうか」
「勝手に行け」
大道はだ。吐き捨てる様にして二人に告げた。
「この先だ。そこにだ」
「奴がいるか」
「あのスサノオが」
「そうだな」
左もだ。それはわかっているという感じだった。
「では。行かせてもらうか」
「勝ったのだしね」
フィリップはそれを理由にした。
「それではだ。今からだ」
「行かせてもらうよ」
「次はこう簡単にはいかない」
それを言うのはだ。大道だった。
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