三戸
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第四章
「お茶ね」
「それで茶道お好きだったのね」
「そうよね」
「信長さんはね」
有里も彼のことをさらに話した。
「調べたら兎に角お茶が好きで」
「それで、ですね」
「家臣の人達にもね」
「広めていましたね」
「だからね」
それでというのだ。
「そこからよ」
「茶道が広まったんですね」
「秀吉さんも広めたし」
信長の次の天下人の彼もというのだ。
「それでよ」
「そうなんですね」
「そしてね」
有里はさらに話した。
「お茶って身体にいいのよ」
「ビタミンあって」
「それで、ですね」
「普通にお水飲むよりも」
今は酒を飲みするめを食べつつ芽衣と未央に話した。
「いいのよ、目も覚めるし」
「そうですね、濃いお茶飲むと」
「そうなりますね」
二人も確かにと応えた。
「目が覚めます」
「すっきりします」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「お茶は何かといいのよ」
「身体にもよくて目も覚める」
「だからですね」
「眠くても何かしないといけない時なんか」
そうした時はというのだ。
「本当にね」
「お茶ですね」
「それが一番ですね」
「そうなのよ」
今は日本酒を飲んでだった。
有里は二人に話した、そうした話をして飲んで食べているうちにだ。
時間は過ぎそうしてだった。
夜が更けた、空が白くなってくると芽衣は言った。
「もう飲んで食べたし」
「朝になってきたし」
「もう終わる?夜にね」
この時間帯にというのだ。
「三戸は身体から出るらしいから」
「寝ている間に」
「夜じゃなくなったら」
すっかり酔っている顔で言った、尚酔っているのは二人も同じだ。
「そうなったらね」
「もう大丈夫ね」
「だからね」
それでというのだ。
「もうね」
「これでなのね」
「お開きにする?」
「そうね、もうね」
未央は泥酔寸前の顔で話した。
「酔ってるし眠いし」
「ええ、それじゃあね」
「もうね」
これでというのだ。
「お開きにしましょう」
「それじゃあね」
「そうね」
有里も言ってきた。
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