オズのヘンリーおじさん
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第九幕その二
「このお米は粘りがあるね」
「インディカ米に比べてね」
「そうね」
「だからね」
その為にというのです。
「お茶漬けにも合うんだよ、そしてお魚やお漬けものにもね」
「合うのね」
「ジャポニカ米は」
「そしてお茶は日本のお茶だけれど」
ハンクはお茶のお話もしました。
「こちらもね」
「ジャポニカ米に会うから」
「いいのね」
「そうだと思うよ」
こう言うのでした。
「お茶漬けはね」
「そうなのね」
「ジャポニカ米と日本のお茶あってのものなのね」
「これをインディカ米で出来るかな」
ハンクは首を少し傾げさせて言いました。
「果たして」
「難しいわね」
ドロシーもそれはと答えました。
「やっぱり」
「そうだよね」
「それでお茶もね」
「中国茶は合わないね」
「中国のどのお茶もね」
「中国でもお茶をお料理に使うけれどね」
それでもというのです。
「こうしたね」
「ご飯にかけるのはちょっとないわね」
「聞かないね」
「中華料理はご飯も使うけれど」
「中華料理のお米もインディカ米だしね」
「そのこともあるわね、ましてや」
ドロシーはさらに言いました。
「紅茶を使うことは」
「ちょっとね」
「お茶漬けにはないわね」
「ストレートティーでもね」
「ないわね」
「そうはね」
こうお話するのでした。
「考えられないよ」
「やっぱりね」
どうしてもというのです、ドロシーにしても。
「お茶も選ぶわね」
「日本のお茶でないとね」
「出来ないわね」
「うん、日本独特のお料理だよ」
「けれど朝とかに食べると」
オズマは笑顔で言いました。
「物凄く美味しいわね」
「いや、最高だよ」
「お茶漬けもね」
おじさんもおばさんも食べています、お二人は満面の笑顔です。
「こんな食べものがあるなんて」
「知らなかったけれど」
「いいわね」
「こんな美味しいものもあるんだね」
「あの、お二人何か」
恵梨香はそんなお二人を見て少し驚いたお顔になって言いました。
「お茶漬けがお気に召したみたいですね」
「そうね」
ドロシーもお二人を見て言います。
「どうもね」
「そうですよね」
「あの、お茶漬けって」
ドロシーは恵梨香に言いました。
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