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スーパー戦隊超決戦

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第八話 人の姿でその二十

「すき焼きだろ」
「うん、皆で食べていこう」
「具は一杯あるしな」
「お肉だってね」
「じゃあ食おうな、あとな」 
 獅子王はさらに言った。
「酒もあるだろ」
「うん、あるよ」 
 伊賀崎父は獅子王にあっさりとした口調で答えた。
「それでだね」
「酒も飲むか」
「ビールもあるよ」
 伊賀崎父は一生瓶だけでなくビールも出した。
「ワインだってね」
「色々あるな」
「皆よく飲むからね」
 だからだというのだ。
「用意しているよ」
「そうなんだな」
「だから好きなの飲んでいいよ」
「よし、それならな」
 獅子王は伊賀崎父の言葉を受けてこう言った。
「焼酎あるか」
「うん、あるよ」
「それを飲むぞ」
 この酒をというのだ。
「それもストレートでな」
「そのまま飲むんだね」
「ああ、それが一番美味いからな」
 だからだというのだ。
「それでいくな」
「それじゃあね、皆も飲んでね」
「ああ、じゃあ飲むな」
 早速息子が応えた。
「そうするな」
「お酒も必要だよ」 
 伊賀崎父は笑ってこんなことも言った。
「世の中はね」
「そうしたものか」
「そうしたこともわかってくるよ、それじゃあ」
「すき焼き食ってお酒も飲んでか」
「また頑張ろう」
 伊賀崎自身もビールの缶を空けた、そうしてだった。
 ニンインジャーの面々は酒も楽しんだ、彼等はくつろぎもした。だが何かと思ったこともまた事実であった。


第八話   完


                   2024・2・1 
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