スーパー戦隊超決戦

「俺が考えみてもな」
「そうなるな」
「何かあるんじゃないか」
「その何かが問題だな」
「ああ」
　その通りだと答えた。
「それで言うんだよ」
「その通りだな」
「ううむ、厄介な連中がいないのはいいでごぜえやすが」
　タキガワもそれでもと述べた。
「そうした連中だけいねえのは気になりやすね」
「まして首領格でもだからな」
「へい、カオスとか出てやがります」
「それでもな」
「外道な奴はいねえでありやす」
「本当にな」
「気になりますね、まさか」
　ここでタキガワはこうも言った。
「誰かが選んで生き返らせてるとか」
「害にしかならねえ奴は復活させてないか」
「そんな気もしやす」
「成仏した奴はもういいとしてか」
「そうでございやすかね」
「かもな、そんな気もするな」
　獅子王は考える顔ですき焼きをさらに食べつつ話した。
「言われてみればな」
「あの、正直言ってね」
　ここで言ったのは風花だった。
「九右衛門は兎も角ブラセルとかバスコとかいたら敵にとっても最悪よね」
「何するかわからないからな」
「自分のことしか考えなくてね」
「誰だって騙して利用するよな」
「そして平気で裏切るわね」
「俺達にとっても厄介だけれどな」
「敵にとってもね、絶対に信用出来ないから」　
　そうした面々はというのだ。
「本当にね」
「邪魔どころかな」
「害でしかないわね」
「誰にとってもな」
「今いる敵の連中ってましか」　
　伊賀崎は考える顔になって述べた。
「本当に」
「その性格はな」
「そういえば有明の方とかまだ憎めないところあるな」
「そうだろ」　
　獅子王は伊賀崎にも話した。
「あいつ等にしてもな」
「まだな、まあ九右衛門もあれでな」
「ましだったな」
「ああ、けれど俺もジニスとか嫌だしな」
「戦いたくないな」
「絶対にな」
　その性格を見ればというのだ。
「会うと思うだけでな」
「嫌だろ」
「もうな」
「それでそうした奴がな」
「出ていないな」
「そうだろ？一人もな」
　こう伊賀崎に言うのだった。
「それで俺も思ったんだよ」
「妙だってか」
「ああ」　
　そうだというのだ。
「どうもな」
「選ばれてるとか？」
　ここでこれまで沈黙して鍋に食材を入れつつ自分も食べていた伊賀崎父が口を開いた、そうして言うのだった。
「誰かに」
「選ばれてる？」
「うん、何もなく復活しないだろ」
　こう息子に話した。