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八条学園騒動記

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第七百四十四話 シナゴーグその五

「もう連合建国からね」
「志願制になって」
「それで軍隊の規模も小さくなって」
「連合の他の国と同じで」
「国民皆兵でもなくなったわね」
「戦争の危険が減ったら」
 それならというのだ。
「もうね」
「徴兵制にして」
「しかも国民皆兵にまで」
「そうする必要なくなったから」
「それでそうなったわね」
「そうよ、軍隊に力を入れるより」
 この時代のイスラエルはというのだ。
「産業それに教育や福祉にね」
「力入れてるんだ」
「そうしてるのね」
「何しろロスチャイルド家とか」
 この時代にも存在している大富豪である、連合においても屈指の巨大企業グループを経営してそうなっている。
「お金持ちも多いし」
「確かにお金あるね」
「イスラエルは今もね」
「そのお金でね」
 これを以てというのだ。
「福祉もね」
「力入れてるんだ」
「今のイスラエルは」
「そうしたお家からも税金入るからね」
 その為にというのだ。
「イスラエルはお金持ちからもよ」
「税金を取るんだね」
「しっかりと」
「そうよ、まあ税金高くするより」
「産業でお金を手に入れる」
「どの国もそうしてるわね」
「連合のやり方でね、それでもこうしたお家のお仕事から」
 それぞれの産業からというのだ。
「お金かなり入ってるから」
「福祉も力入れて」
「それでやってるのね」
「軍隊は」
 こちらはというと。
「殆どね」
「力入れてないんだ」
「そうなのね」
「そうなってるわ」
「かつては国民皆兵だったけれど」
「そこは変わったのね」
「流石にね、まあ命賭けるよりも」
 そうして戦うよりもというのだ。
「平和に汗水垂らして働いてお勉強する方がね」
「いいね」
「やっぱりそうよね」
「そうよ、ちなみにギャンブルはね」 
 この遊びはというと。
「イスラエルではね」
「アウトだね」
 セドリックは一言で言った。
「そうだね」
「法律で禁止されてるわ」
「やっぱりそうだよね」
「あと風俗もね」
 こちらのこともというのだ。
「死刑もあるね」
「重罪なんだね」
「そうよ、不倫と同じでね」
「じゃあお金稼いだら」
「それでも質素よ」
「貯金第一かな」
「若しくは奉仕にね」
 こちらにというのだ。 
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