仮面ライダーダブル 最高のパートナー
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第四章
「そしてまた隙を見てか」
「ですから今は出て来ないんじゃないですかね」
「とりあえずは」
「だといいがな」
しかしだった。照井は安心してはいなかった。
苦い顔のままでだ。こう言うのだった。
「ここはだ」
「はい、ここは」
「どうするんですか?」
「少し街に出る」
こう二人に言うのだった。
「情報があるかどうか見て来る」
「課長がですか」
「御自身で」
「暫く留守番を頼む」
これが二人に告げた言葉だ。
「いいな」
「いいなってそれは我々が」
「そうですよ。警視正になられたんですし」
「階級は関係ない」
それはいいというのだった。
「俺のこの脚で情報を手に入れたい」
「だからですか」
「それでなんですか」
「そういうことだ。では行って来る」
「そこまで言われるんなら」
「御願いします」
こうしてだった。彼は自分から街に出てそのうえで情報収集をはじめたのであった。
左と亜樹子はだ。まずはウォッチャマンと会っていた。屋台でラーメンを食べながら彼の話を聞くのであった。
ウォッチャマンはだ。二人にこう話すのだった。
「何か昨日だけれど」
「ああ、昨日だな」
「誰か怪しい人いたの?」
「こんな人だけれどね」
言いながら一枚の写真を出してきたのだった。そこには。
「むっ!?」
「えっ、嘘でしょ」
二人はすぐにだ。その写真、道を歩く一人の男を見て目を瞠った。
そしてそのうえでだ。こう言うのだった。
「こいつが何故だ」
「確かあの時によ」
「あれっ、知ってる人?」
ウォッチャマンは驚く彼等に目をしばたかせながら問うた。
「結構奇麗な人なんで写真に撮ったんだけれどね」
「おい、この女はだ」
怪訝な顔でウォッチャマンに言う左だった。
「ブログに載せるな」
「えっ、何で?」
「いいから載せるな」
真剣な顔で彼に言うのだった。
「絶対にだ」
「載せたら何かあるの?」
「その女はあれなんですよ」
亜樹子が左の話を取り繕いにかかった。
「実は載せたらそのブログを荒らしにかかる奴で」
「自分の写真を勝手に載せるなって?」
「そうなんですよ。だからですね」
「絶対に載せたら駄目なんだ」
「そういうことです」
こうウォッチャマンに話すのだった。
「ですから止めておいた方が」
「ううん、それじゃあ」
話を聞いてだ。ウォッチャマンも頷いた。そうしてだ。二人にこう言うのだった。
「諦めるよ、この写真を載せるのは」
「ああ、そうしてくれ」
「わかったよ。それじゃあね」
ウォッチャマンと話をつけてからだ。そのうえで彼と別れてだった。二人は聞き込みを続けた。その中でだ。
今度はサンタにだ。こんな話を聞かされた。
「仮面ライダー?」
「何か風都に出るらしいね」
「ダブルでもアクセルでもないんだな」
「うん、全然別のライダーだよ」
そうしたライダーがいるというのである。
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