ホスト遊びは要注意
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第一章
ホスト遊びは要注意
その話を聞いてだ、東京でOLをしている秋山美羽色白で形のいい顎と茶色の太めの眉に大きな二重のはっきりした目とピンクの唇を持ち7茶色がかった髪の毛を後ろで束ねている一六〇位の背で整ったスタイルの彼女は驚いて言った。
「ホストで何億もですか」
「貢いで、です」
先輩の奥山敦子、一六三位の背で黒髪をロングにしていて丸眼鏡をかけた知的で真面目そうな外見の彼女が答えた。
「あっという間に。しかもです」
「それでもですか」
「ホストの人に貢ぐ溜めに窃盗までして」
「逮捕ですか」
「そうなりました」
「あの」
美羽はここまで聞いて呆れた顔になった、そして一緒に会社の傍にある蕎麦屋でざるそばを食べつつ言った。
「何億もですか」
「貢ぎまして」
「さらに窃盗まで、ですか」
「お母さんの女優さんがです」
「残してくれた遺産が」
「ホスト遊びで」
貢いでというのだ。
「なくなりました」
「あの娘さんは」
美羽はせいろを食べている敦子に言った。
「お母さんが生きていた頃から」
「あれな人で有名でしたね」
「学校の成績が」
これがというのだ。
「何でもオール一で」
「伝説の、ですね」
「普通一を一つでもそうはですよね」
「それを全教科ですからね」
「都市伝説じゃなくて」
「漫画の設定でもないです」
敦子はその眉をぴくりともさせず答えた。
「本当に、です」
「オール一で」
「勿論学校の成績と頭のよし悪しは違いますが」
「思慮分別ですからね」
「そちらがです」
「全くないんですね」
「まさに本物のあれとしかです」
その様にというのだ。
「思えないですね」
「何億も溶かして前科なんて」
「全くです」
「何なんでしょうか、あの人」
美羽は本気でわからず首を傾げさせた、そして敦子と一緒に蕎麦を食べてそれが終わると職場に戻って午後も仕事をした。
その後は会社の飲み会で課全員で歌舞伎町に出たが。
飲み会の後でだ、美羽は敦子と一緒に夜の歌舞伎町を歩いて新宿駅に向かっていたがその途中でホストクラブの前を通った、そこで彼女は言った。
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