スーパー戦隊総決戦
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第五話 生きていた者達その一
生きていた者達
「何かさ、また懐かしい人達に会えたね」
「そうね」
フラビージョとウェンディーヌが話している。皆ヘルガイユ宮殿の機械だらけの部屋の中にいる。それぞれめいめい勝手に座って話をしている。
「あんた達も元気そうで何よりよ」
「あの時派手に吹き飛ばされたのに無事だったのね」
「ああ、俺達は不死身だからな」
「そう簡単には死なないのよ」
ヤバイバとツエツエが二人に対して答えている。
「それこそ何があってもな」
「死んでたまるものですか」
「全く。死んだら元も子もないからな」
「それで全てが終わりだ」
ヴァッフォとミゲラもここで出て来て言う。
「折角蘇ってきたのだしな」
「また死んではお話にもならん」
「それはいいんだけれど」
シズカがその彼等に対してそのかん高い声で言ってきた。そして周りを見ながら話すのだった。
「あんた達も私達も何でこんなに場に馴染んでるわけ?」
「案外居心地がいいのう」
「その通りだな」
ガジャとチュウズーボが顔を見合わせて話す。
「最初は何だと思ったが」
「ここはかなりだ」
「ガイアークのモットーは皆仲良く楽しくでおじゃるよ」
ケガレシアがにこにことしながら話す。
「だからここも居心地がいいのでおじゃる」
「それはいいことだが」
「どうも緊張感に欠けるんだがな」
サーガインとクエスターガイが話す。
「この雰囲気はどうもな」
「まあそれもいいか」
「しかしこうも頭数が多いとじゃ」
シタリも出て来た。
「どうにもこうにも作戦の立てようがないのじゃがな」
「作戦?そんなもの必要なのか?」
リュウオーンの言葉はかなりとんでもないものだった。
「ここまで数が揃っていたらもうそれで押し切ればいいじゃねえかよ」
「俺は一人でやらせてもらう」
十蔵はここでも極端な個人主義に徹していた。
「シンケンレッドを倒せればそれでいい」
「それはまた極端過ぎるのではないのか?」
「そうだな」
サンダールとヤイバもそんな十蔵にはかなり懐疑的だった。
「私にはどうでもいいことにしてもだ」
「少しは聖杯のことや我等のこれからのことも考えてだ」
「そういえば僕ちん達今家ないよ」
サタラクラはかなり衝撃的なことに気付いた。
「ジャカンジャの面々は」
「それは俺達もなんだよ」
「オルグの基地は埋まったままなのよ」
そしてそれはヤバイバとツエツエもであった。
「一体どうすればいいんだよお」
「ホームレスよ、このままじゃ」
「その辺りの洞窟に住めばいいのではないか?」
マンバルバはこう提案した。
「それなら問題はあるまい」
「何でしたら六文船はどないですか?」
アクマロがここで一同に言ってきた。
「血の池が回りにあって気分のいい場所ですけど」
「遠慮させてもらうわ」
「俺達の趣味じゃねえ」
「そんな場所はな」
サキュバスにホンゴブリン、ブリッツの三兄弟が言ってきた。
「私達は私達で自分達の家を作れるけれど」
「とりあえずはここにいさせてもらってるがな」
「船での暮らしは好きにはなれないんだよ」
「なら好きにしろ」
ドウコクはそんな彼等の言葉を聞いてこう返すだけだった。彼はどっかりを座りそのうえで酒をひたすら飲んでいる。その飲み方は相変わらずであった。
「俺は特に何も言うことはない」
「それならいいがな」
「我々としてはここにいてもいいなりぞ」
クエスターレイとヨゴシュタインが言ってきた。
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