八条学園騒動記
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第七百四十一話 シヴァ家の敵その八
「破滅の第一歩です」
「まさに誰かが見ている」
「それが世の中ですね」
「天網恢恢疎にして漏らさずといいますが」
「その通りですね」
「そうです、人が見ていますし」
そうしてというのだ。
「私の様にです」
「多くの生きものや虫の言うことがわかる」
「そうした人もいますね」
「だからこそ悪事はばれる」
「左様ですね」
「特にわかる筈がないと思えば」
悪事を行ってもというのだ。
「その時こそです」
「悪事はばれますね」
「まさに」
「その時に誰かが見ていて」
「それで、ですね」
「本来ならマスメディアがです」
ここにタブロイド紙が入っていることは言うまでもない。
「そのことはです」
「気を付けるべきですね」
「彼等こそが」
「彼等こそがです」
まさにというのだ。
「その、なのですから」
「壁の耳ですね」
「そして障子の耳ですね」
「そうなのですから」
それ故にというのだ。
「まさにです」
「最も気を付ける」
「そうしないとならないですね」
「そして悪事はばれるとです」
このこともというのだ。
「知っておかないといけません」
「悪事を暴くのも仕事ですし」
「マスメディアは」
「それ故に」
飲みつつ言うのだった。
「そうしたことをです」
「わからないならですね」
「その時点で駄目ですね」
「人にそうして自分達にはないと思うことは」
それはというのだ。
「それだけで、です」
「駄目ですね」
「失格ですね」
「ジャーナリストとして」
「そうなりますね」
「そうです。とはいいましても」
ここでセーラは残念な顔になって述べた。
「連合特に日本の歴史を紐解きますと」
「多いですね、そうしたお話が」
「実に」
「日本の二十世紀後半から二十一世紀前半にかけて」
「マスコミが腐敗しきり」
「自分はそうしてもです」
「自分はされないと思い込んでいました」
ラメダスもベッキーも答えた。
「そして悪事を暴かれ」
「それを糾弾されていました」
「今では昆虫型ドローンもあります」
セーラはこうしたものの存在も知っていた、そしてそれがどれだけ有用なものであることもである。
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