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黄金バット 第五十三話 ナゾー博士阿蘇山の攻防

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第二章

 ですがどの人もです、そんな博士を見ても怯みませんでした。
「やられたらやり返すんだ!」
「負けてたまるか!」
「博士の攻撃に怯むな!」
「最後に勝つのは俺達だ!」
 皆こう言ってそれでも戦おうとします、知事さんも陣頭に立ってその博士に攻撃命令を出そうとしました。
 そしてその時にでした、お空から謎の高笑いが聞こえてきました。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「この笑い声は!」
「まさか!」
 誰もがはっとしてその笑い声の方を見ますと。
 黄金バットが宙に立っていました、両手を腰の横にやって裏地が深紅の黒いマントを風にたなびかせ仁王立ちしています。
「黄金バットだ!」
「黄金バットが来たぞ!」
「俺達を助けに来てくれたか!」
「それなら百人力だ!」
「けれど黄金バットにばかり頼ったら駄目だ!」
「自分達の場所は自分達で守るんだ!」 
 熊本県の人達は黄金バットを見ても気持ちは変えませんでした、そしてです。
 UFOに乗る博士に攻撃をはじめました、黄金バットはその熊本県の人達と一緒に戦いました。空を華麗に飛んで舞ってでした。
 博士に向かってステッキの宝玉の方を突き出してそこから虹色の光線を何度も激しく繰り出します、そうして博士を攻撃します。
 熊本の人達それに黄金バットの激しい攻撃を受けてでした、博士も苦い目になってでした。
 UFOを彼方に飛ばして退散しました、そして去り際に言いました。
「今回は諦める、だがまた私は諸君等の前に現れる」
「その時も負けるか!」
「俺達は勝つ!」
「魔人の好きにさせるか!」
「何があってもな!」
 熊本の人達は強い声で言いました、そしてです。
 戦いが終わって何処かへと飛び去った黄金バットに彼がそうした方を見ながらそのうえで言うのでした。
「黄金バット有り難う」
「今回も有り難う」
「助けてくれて有り難う」
「今回も感謝するよ」
 皆で口々に言います、そして知事さんは黄金バットに公に感謝の言葉を言いました。
 熊本県でのナゾー博士との戦いは終わりました、今回も黄金バットが活躍してくれました。皆は一緒に戦ってくれたこのヒーローに今回も心から感謝したのでした。


黄金バット  第五十三話   完


                       2023・9・27 
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