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おぢばにおかえり

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第七十九話 残さないことその二十四

「それを反面教師にしまして」
「ものを大事にしてるの」
「食べものは残さず腐らせずです」
「それはいいことね」
「じゃあそうしていきます」
「ええ、ただ新一君本当にその人嫌いなのね」 
 父方のお祖母さんをです。
「嫌いだと全否定するのは知ってるけれど」
「顔も見たくない位に」
「ご家族でもなのね」
「はい、それで何もかもを反面教師にしています」
「その反面教師よりもね」
「ひながたを見ることですね」
「そうよ、ものを大事にすることでも」
 このことでもです。
「おみちの本でも書いてあるし」
「おみちの人はちゃんとしてますね」
「そうした人を見て」
 そうしてというのです。
「やっていったらいいから」
「その方がいいですね」
「ひながたの人を見てね」
 カレーを食べつつ言いました。
「自分をよくしていくことよ」
「そうしたら気分もいいですし」
「だからね」
「最近よく言うけれど」
「反面教師よりひながたですね」
「そうした人達を見てね」
「そうしていきます、この美味しいカレーを作りたいと思ったら」
 新一君はここでこう言いました。
「このカレーをひながたにすることですね」
「そうよ、いいわね」
「そうさせてもらいます」
「是非ね。お手本にするならね」
 それならです。
「ひながたよ」
「反面教師よりも」
「それが一番気持ちよく成長出来るからね」
「成長するにしても気持ちよくですね」
「そうして出来たらいいでしょ」
「はい、本当に」
 新一君も頷いてくれました。 
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