ドリトル先生と不思議な自衛官
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第五幕その一
第五幕 海上自衛隊のカレー
堀与さんの案内を受けてです。
先生達は海上自衛隊の舞鶴の基地港に総監部に倉庫それに学校を観て回っていきます。その中で、です。
堀与さんは笑ってです、こんなことを言いました。
「私が最初に来た時とは全く変わりましたね」
「そうですか」
「はい、最初に来た時はです」
先生に暖かい笑顔でお話しました。
「これだけハイテクではなくて」
「海自さんも日進月歩ですからね」
「そうですね、木造の建物が多くて」
「木造ですか」
「それに煉瓦ですね」
「煉瓦はです」
先生は煉瓦と聞いてこう言いました。
「海軍の伝統ですね」
「はい、流石先生ですね」
堀与さんは先生の煉瓦についての言葉に笑顔になりました。
「そうです、まさにです」
「煉瓦、赤煉瓦といえば」
「帝国海軍でして」
「そうでしたね」
「江田島の兵学校でも使っていまして」
「今の幹部候補生学校ですね」
「今も使われていて横須賀でもで」
この街でもというのです。
「それでこの舞鶴でも」
「赤煉瓦の建物がありますね」
「そうでして私が最初に来た時は」
「木造建築とですか」
「赤煉瓦の建物がです」
その二つがというのです。
「どんどん建てられていましたね」
「どんどん、ですか」
「はい、そうでした」
「そうですか」
先生はここで微妙なお顔になりました、ですがそれは一瞬で掘与さんのお話をさらに聞くのでした。
堀与さんはさらにです、こう言ったのでした。
「コンクリートはいいですね」
「その建築の建物は」
「あの頃はです」
こう先生に言うのでした。
「貴重でしたが今は違いますね」
「はい、全部コンクリートで」
先生はすぐに応えました。
「軍事施設らしく」
「堅固ですね」
「そうでしたね」
「あの頃は爪に火を灯す様に」
「そうしてですか」
「日本全体が必死で」
それでというのです。
「まさに坂の上の雲を掴もうとしていました」
「そうした状況でしたか」
「そうでした、その頃と比べると」
「今のこの基地は、ですか」
「非常に立派ですね」
先生に笑顔でお話しました。
「ヘリコプターの基地まであって」
「ヘリコプターも多いですね」
先生はこの兵器のお話を聞いても言いました。
「海自さんは」
「哨戒機にですね」
「空も万全ですね」
「予算も技術もありますので」
「そうですね」
「あの頃とは違いますね」
またこうしたことを言うのでした。
「本当に」
「そうですか」
「それでいて昔の雰囲気も残していて」
「海軍の伝統もですね」
「煉瓦もあって学校の建築様式も」
それもというのです。
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