金木犀の許嫁
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第六話 同居のはじまりその七
「安心してね」
「それじゃあね」
「今からはじめよう」
二人の荷物をそれぞれの部屋に入れることをとだ、こう話してだった。
真昼と夜空は佐京達に手伝ってもらったうえで自分達の持ちものを用意されている部屋に入れて出してだった。
部屋の中の空の箪笥や本棚に置いた、机は既にありそこに教科やノート、筆記用具を入れた。二人がその生活をはじめるにあたっての準備を終えるとだった。
出前の寿司が来た、それで佐京は二人を家の居間に呼んで四人揃ったところで言った。
「じゃあ今から」
「真昼さんと夜空さんが来られたお祝いのパーティーですね」
「皆で生活をはじめるお祝いでもあるけれど」
「それをしますね」
「うん」
妹の言葉に答えた。
「これから」
「そうですね」
「皆でお酒飲んで」
「お寿司を食べて」
「楽しくやって」
そうしてというのだ。
「そのうえではじめますね」
「はじまりは楽しく」
そしてというのだ。
「最後まで楽しく」
「つまりずっと楽しくなのね」
「何時までも楽しいのが一番いい」
佐京は夜空に微笑んで答えた。
「俺はそう思うから」
「そう言ったのね」
「うん、本当にお数詞を食べてお酒を飲んで」
そうしてというのだ。
「ケーキもあるから」
「ケーキもお祝いね」
「そう、一緒に食べよう」
「それじゃあね」
「俺ケーキ好きだし」
「あっ、ケーキ好きなの」
「甘いものは何でも好きで」
それでというのだ。
「特に好きなのは」
「ケーキなのね」
「善哉も好きだし」
「それで夫婦善哉も」
「何時か行こう、あと杏仁豆腐も」
「そちらも好きなのね」
「本当に甘いものは何でも好きで」
それでというのだ。
「特にケーキで」
「それで今日もなのね」
「予約して買っておいて」
その様にしてというのだ。
「冷蔵庫に入れてあるから」
「じゃあ皆でケーキもね」
「食べよう、それとお蕎麦も」
「引っ越し蕎麦ね」
「こちらも用意してあるから」
「あの簡単にお水で洗って食べられる袋入りのお蕎麦です」
白華がどんな蕎麦か話した。
「ざるそばにしてです」
「それでなのね」
「皆で食べましょう」
「それじゃあね」
「そしてです」
白華はさらに話した。
「引っ越し祝いをしましょう」
「お寿司にお酒にケーキに」
「お蕎麦で」
「それじゃあね」
「私もう飲めますから」
白華は酒の話をした。
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