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博士の挑戦状

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第百二十二話

               第百二十二話  ホット麦茶
 カーミラは実際にだ、使い魔達に言った。
「間違っても篤い麦茶はね」
「飲まないことですね」
「絶対に」
「冷えた麦茶ですね」
「それを飲むことですね」
「さもないとね」  
 それこそというのだ。
「後悔することになるわね」
「熱い麦茶を飲むと」
「まさに代用コーヒー」
「だからですね」
「それを飲むとね」
 その時はというのだ。
「本当にね」
「美味しくないですね」
「やはりこの味は冷やして飲む」
「それに限りますね」
「そう思うわ」 
 こう言うのだった。
「麦茶を飲んでね」
「ううむ、あの代用コーヒーもですね」
「冷やすと美味しい」
「そうもなりますね」
「これは凄い発見ね」
 カーミラはこうも言った。
「美味しくないものもね」
「飲み方次第ですね」
「それで美味しくなる」
「左様ですね」
「思えばジャガイモも」
 この作物もというのだ。
「そのまま茹でてもね」
「今一つ味気がない」
「そうですね」
「どうにも」
「けれどね」
 それがというのだ。
「バターを乗せるとね」
「美味しくなりますね」
「ただ茹でるだけでは味気ないですが」
「そしてミルクと茹でてもよく」
「お肉とも合いますね」
「本当に工夫次第で」
 それでというのだ。
「美味しくもなるわ、ではこれからも」
「麦茶は冷やす」
「そうして飲んでいかれますね」
「そうするわ」
 こう言ってまた麦茶を飲む、冷蔵庫で冷やしたそれは徹底的に冷えていた。それ故に実に美味しかた。


第百二十二話   完


                  2023・12・10 
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