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欲しいチームは欲しいだろう

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第五章

「その分ね」
「練習にもやる気が出るな」
「そうなるわね」
「自分から勉強もするしな」
「どんどんよくなるわね」
「どうしてチームの士気が低いと弱いか」
 そのチームはというのだ。
「試合もやる気がなくてな」
「練習もそうで」
「勉強もしないからなんだ」
「だから弱いのね」
「練習もしないとな」 
 やる気を持ってというのだ。
「そして勉強もな」
「しないと駄目ね」
「野球だってな」
「そういうことね」
「そのやる気、士気を高めてくれるからな」
 このこともあってというのだ。
「バウアーさんが来ることはな」
「大きいのね」
「戦力になって士気を上げてくれて練習もな」
「よくなって」
「育成にだってな」
 チームにとって不可欠なこのこともというのだ、あの忌まわしき邪悪巨人が三十年忘れていたことである。
「影響が出るんだ」
「だからいいのね」
「ああ、本当にな」
 妹に強い声で話した。
「あの人はな」
「じゃあソフトバンクは」
「そこまで考えるとな」
 それならというのだ。
「バウアー投手を獲得出来れば」
「動くわね」
「僕はそうすると思う」
 まさにというのだ。
「そしてな」
「チームの戦力になってくれるのね」
「ああ、ただな」
「ただ?」
「まだはっきりしていないからな」
「バウアーさんがどうなるか」
「ご本人はメジャー復帰を願っていてもな」
 それでもというのだ。
「あちらではどうもな」
「評判悪くて」
「復帰は難しいらしいからな」
 だからだというのだ。
「韓国はお金がな」
「あそこ日本やアメリカより出せないわね」
「年俸はな」
「それじゃあ日本となっても」
「こっちでも嫌いな人は多いしな」
 寿はそれでと話した。
「それでお金がな」
「兎に角それが問題ね」
「出せるとしたらな」
「ソフトバンクで」
「けれどそのソフトバンクが欲しくてもな」
 そう考えていてもというのだ。 
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