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八条学園騒動記

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第七百三十九話 スパイは何処にいるその十一

「けれどね」
「スパイと関係あるとかな」
「よりによってよね」
「そうなるな」
「だからね」 
 それ故にというのだ。
「こうしたことを疑うのは」
「絶対に駄目だ」
「アウトもアウトで」 
 それこそというのだ。
「今言ったけれど」
「クラスメイトの資格なしだな」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「本当にね」
「その通りだな」
「全くだ」 
 タムタムは二人の言う通りだとした。
「俺も同感だ」
「そうだな」
「もうね」
「そんな奴でもないしな」
 セーラはというのだ。
「あいつは」
「そうだな」
「どう見てもね」
「スパイになるならな」
 それこそというのだ。
「悪質なタブロイドだ」
「そこの記者か」
「ああした連中ね」
「マスコミは疑わしいと言ったが」
「その中でもか」
「悪質なタブロイドはなのね」
「タブロイドといってもレベルがある」
 俗に質が悪い下品な新聞と言われてもだ、それぞれの紙によって質の違いがあるというのだ。
「汚物の中にも差がある様にな」
「それでか」
「悪質なタブロイドってあるのね」
「屑の中の屑になるとな」
 そのタブロイドの中でもというのだ。
「私利私欲でだ」
「スパイになるか」
「そうなるのね」
「ああした連中はな」
 悪質なマスコミ関係者はというのだ。
「モラルなぞだ」
「ないな」
「全くね」
「金や個人的感情でだ」
「何でも書くな」
「そうね」
「そして何でも言う」
 書くだけでなくというのだ。
「テレビに出ればな、倫理観なぞだ」
「全くないからな」
「ああした連中ってね」
「タブロイドは面白いものを書くならいい」
 それが目的ならというのだ。
「だがそこに私利私欲や権力や金が絡んでだ」
「偏向したりするとな」
「酷いものになるわね」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「この問題はずっとある」
「悪質なマスコミの問題だな」
「特にタブロイドのそれは」
「高級紙なら品性も知性もあり」
 そうしてというのだ。 
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