ドリトル先生と不思議な自衛官
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第四幕その六
「戦前は着ておられたね」
「昭和帝もね」
「けれど今は」
「全く着られないね」
「そうだよ、そこもね」
「大きな違いだね」
「戦前までの日本と今の日本と」
それにというのです。
「帝国陸海軍と陸空海の自衛隊とのね」
「違いだね」
「そうなんだ」
「成程ね」
「何しろ今の日本は」
先生は微妙なお顔になって言いました。
「自衛隊にも皇室にもね」
「否定的な人がいるね」
「そうだね」
「若し皇室の方が自衛隊に入られたりしたら」
「もうね」
それこそというのです。
「どれだけ言うか」
「わかったものじゃないね」
「けれどこうした人達は常にね」
それこそというのです。
「自衛隊や日本の皇室は駄目で北朝鮮はね」
「いいんだよね」
「あの国の軍隊も共産主義なのに世襲の独裁者もね」
「あちらの国民の人達が支持してるとか言って」
「支持されている筈がないよ」
絶対にというのです。
「若し本気で思っていたら」
「どうかしているね」
「もうその時点でね」
それこそというのです。
「どうしようもない位にね」
「そう言っていいよね」
「うん、あそこに支持以外言えるか」
「言える筈がないね」
「そして自衛隊や皇室は」
日本の方はというのです。
「その人が支持していなくても」
「他の多くの人がだね」
「支持しているよ」
「そうした人達って自分だけってことだね」
王子は豚肉のステーキをさらに食べつつ言いました。
「もうね」
「そうだよ、それこそね」
「自分が支持しているしていないで」
「言っているだけだよ、そしてね」
「そして?」
「さらに無神論者であることも多くて」
そうした人達はです。
「自分の力だけで進むって言うよ」
「うん、間違えるね」
王子は冷めた口調で断言しました。
「絶対に」
「そうした人達はだね」
「そんな頭じゃね」
「自分の力だけで進んでも」
「間違えるよ」
「人生自体をね」
「変な活動家になって」
そうしてというのです。
「世の中の殆どの人達から白い目で見られてね」
「終わりだね」
「確実にね」
「僕も確信しているよ」
「そんな人達はね」
「考えをあらためない限り」
さもないと、というのです。
「確実にね」
「間違えるね」
「とんでもない主張ばかり声高に叫んで」
そうしてというのです。
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