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八条学園騒動記

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第七百三十九話 スパイは何処にいるその二

「しかしな」
「それでもだな」
「やっぱりこの播磨星系には潜入しないわね」
「何をするんだ」
 タムタムは二人に言った。
「学校や動物園を観てな」
「全くだな」
「有り得ないわよ」
「ジェームス=ボンドは学校にいたか」
 連合ではイギリスではなく連合の何処かの国のエージェントになっていてエウロパのスパイと戦っている。
「いないな」
「いつも女の子といちゃいちゃしてるな」
「任務先でね」
 二人でこのヒーローについてこう述べた。
「任務咲は色々でな」
「絶対に女の子といちゃいちゃしてるわね」
「あとよく食うな」
「美食家でね」
「しかしな」
「学校にはいないわね」
「軍人が行く学校は軍隊の学校だ」
 タムタムは言い切った。
「士官学校なり軍の中のだ」
「軍隊の中にも学校あるのね」
 ジャッキーはそのことを聞いて目を丸くさせた。
「そうだったの」
「軍の大学もあれば各種技術学校もある」
「そうなのね」
「そして中学校を出て入るだ」
「高校もあるの」
「幼年学校という」
 高校扱いであるがこの呼び名になっている、尚連合では高校までが義務教育であり大学から違っている。
「そうした学校もある」
「そうだったのね」
「軍隊にいるとな」
 タムタムはジャッキーにさらに話した。
「色々とだ」
「学校に行くことがあるの」
「免許を取りたいと思えばな」
 その時はというのだ。
「免許を取る講習を受けにな」
「学校に行くのね」
「その時もな」
「そうなのね」
「教育隊も教育でだ」
 入隊と同時に入るこの部隊もというのだ。
「やはりな」
「学校なのね」
「そうだ、兎に角軍隊はな」
「矢鱈学校に行くのね」
「軍隊はそれ自体が教育機関だ」
 タムタムはこうまで言った。
「それで軍人が行く学校はな」
「そうした学校ね」
「そうなる」
「だとすると0091もか」
 テンボはジェームス=ボンドを007と言い間違えてこう言った。
「普通の学校には来ないか」
「女の先生と遊ぶ人か」
「それもないな」
 テンボも知っていることだった。
「エウロパの女スパイとそうしてもな」
「学校の先生とはな」
「何もないな」
「いちゃいちゃしたことないな」
「勿論他のスパイも同じだ」
 ジェームス=ボンドに限らずというのだ。
「普通の学校とはな」
「無縁だな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「本当にな」
「何かな」
 ここでテンボはこんなことを言った。 
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