スーパー戦隊超決戦

「人間じゃないのかってな」
「それを言ったら私達もだしね」
　ジュウオウブルーが応えた。
「他の星の人から来たり天使の人もいるわよ」
「そうですよね」
　ゴーカイピンクはジュウオウシャークの言葉に頷いた。
「どうでもいいことでは」
「そうよね」
「私達にとっては」
「そういえばそうか」
　クレオンもそれならと頷いた。
「じゃあ驚くこともないな」
「わかったくれたか」
「ああ、よくな」　
　ジュウオウザワールドの言葉にそうした顔で答えた。
「変なこと言って御免な」
「わかってくれればいい」
「そうか、お前いい奴だな」
「そう言ってくれてもっと嬉しいぞ」
「いや、敵同士だからそのやり取りはおかしくないか？」
　キラメイイエローがここでわかり合う二人に突っ込みを入れた。
「こいつ等俺達を不意打ちするつもりだったんだろ」
「そ、そうだったな」
　ジュウオウザワールドも言われてハッとなった。
「俺達を」
「それでそう言うのはな」
「よくないな」
「そうだろ」
「そうだな、じゃあな」
「ああ、お互いにな」
　クレオンも頷いて応えた。
「今は別れよう」
「そうしような」
「貴殿等は確か」
　ダマラスはクレオン達を見て言った。
「戦闘民族ドレイドンだったな」
「おかしいわね、もう宇宙に帰った筈よ」　　
　パトレン三号はダマラスの言葉を聞いてこのことを思い出した。
「それが戻ってきたなんて」
「思うところがあり戻ったのだ、私の名はワイズルーという」
　自ら名乗りつつ答えた。
「以後宜しくな」
「タンクジョーだ」
　白い男も名乗った。
「覚えておけよ」
「プリシャスだよ」
　最後に赤い者が名乗った。
「僕も名乗らせてもらうよ」
「ザンギャック達と合流して共闘しようと思っていたらな」
　クレオンは自分から名乗った。
「たまたまお前等見掛けてついていったらな」
「このヨドンヘイムに来たのだよ」
　ワイズルーも話した。
「そして隙を伺ってだ」
「一撃浴びせてそこからザンギャック達と合流しようと思ったらな」
「残念ながら気付かれた」
「しくじったぜ」
「ここまで全部自分で言うか？」
　ゴセイブラックは完全に呆れていた。
「これじゃあ奇襲も失敗するな」
「道理で嫌な予感がする筈だな」
　最初に言ったタランチュラも頷いた。
「ここまで自分で言うならな」
「そうよね」　
　キラメイグリーンもそれはと頷いた。
「自分達で言い過ぎでしょ」
「今更隠すこともないだろ」
　クレオンはここで居直った、物腰にもそれが出ている。
「失敗したんだからな」
「失敗してもべらべら言い過ぎだよ」
　パトレン二号も思うことだった。
「幾ら何でも」
「そういえばそうか？」
「そうだよ、本当に」
「だがザンギャック達と手を結ぶということはだ」　
　パトレン一号は生真面目な口調で言った。