スーパー戦隊超決戦

「マブシーナも過度に心配せずにな」
「落ち着いて、ですね」
「ここで待とう」
「お父様がそう言われるなら」
「それではな」
「私も落ち着いて待ちます」
　こう言って待つことにした、そしてだった。
　キラメイジャーがヨドンヘイムに着くと既にだった、ヨドンナはシャドンと共に彼等が顔と名前だけが知っている者と共にいた。
「あれは確か」
「エンターよ」
　キラメイピンクがキラメイイエローに答えた。
「ヴァグラスのリーダーね」
「ご名答、マドモアゼル」
　エンターもその通りだと答える。
「よくご存知で」
「折角合流する前にやっつけようと思ったのに」
　キラメイグリーンは極めて無念そうに言った。
「遅れたわね」
「いえ、私の方が速かっただけです」
　エンターはそれは違うと返した。
「私は移動に然程時間がかかりませんので」
「だからっていうのね」
「正直こんなに早く来ると思わなかったよ」
　ヨドンナはキラメイジャーの六人を鋭い目で見据えて言った。
「こっちは会ったばかりでまだ何も出来ていないのに」
「それは何よりだな、ならここで倒させてもらう」
　キラメイブルーは構えを取りつつ告げた。
「三人共な」
「準備が出来ていないのは我々だけだ」
　シャドンはそのキラメイブルーに告げた。
「あくまでな」
「っていうと」
「おい、見ろ」
　キラメイレッドが反応した瞬間にキラメイシルバーがエンターの後ろを指差してそのうえで仲間達に言った。
「色々な奴等がいるぞ」
「えっ、ザンギャックやデスガリアンもいるよ」
　キラメイレッドも彼等の姿を認めた。
「これはまた随分ね」
「いるな」
「うん、まさか」
「運がないね、僕達は合流したし敵がこんなにいるなんてね」　
　ヨドンナは舌を不気味に出しつつ言った。
「君達も年貢の納め時だね」
「おい、そうなる筈ないだろ」
　ここでこの声がした、そしてだった。
　バスターゴールドが来た、そして他の者達も。バスターゴールドはキラメイジャーの面々と合流しつつ言った。
「そっちの動きはもうわかってるんだよ」
「えっ、貴方達は確か」
「そうさ、同業者ってところだ」
　バスターゴールドはキラメイレッドに答えた。
「そして仲間だ」
「そうですか」
「詳しい話は後だ」
　ゴーカイレッドも来た、そのうえでの言葉だ。
「今はあいつ等と戦うぞ」
「そうだな、話は何時でも出来る」
　応えたのはルパンブルーだった。
「まずは目の前のこいつ等をどうにかすることだ」
「皆さん合流は果たしましたので」
　エンターは戦闘態勢に入った戦士達を見つつ仲間達に話した。
「これ以上はです」
「無駄な戦闘は避けるべきですね」
「そうすべきかと」
　クバルに答えた。
「今は」
「確かに。ここで彼等を倒しても面白くありません」
　クバルはエンターの言葉に頷き述べた。