星河の覇皇
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第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その十七
「そこにある多くの文明を教化しました」
「彼等の劣った文明をそうしましたね」
「我々の優れた文明で」
「そうしましたね」
「常に」
「それは素晴らしいことでしたが」
この時代のエウロパから見てだ、尚彼等は連合が言う弾圧や虐殺や収奪については言うことはない。
「しかしです」
「かなりの労力を使いましたね」
「先住民を教化することも」
「苦労しました」
「ですがそれもですね」
「もうです」
暗黒宙域の先への進出の時はというのだ。
「いりません、ですから」
「我々が進出して」
「そしてそこに街を築けばいいですね」
「農地や牧場を作り」
「インフラを整え」
「工場も置きますね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「発展していきます、これからは」
「そうですね」
「それではですね」
「その一歩を踏み出す」
「そうしますね」
「実はもう一歩は踏み出していますし」
暗黒宙域に艦隊を出しているのだ、エウロパ軍のそれを。
「そしてです」
「次はですね」
「中継基地を築く」
「そしてそこから先に進みますね」
「そうします」
まさにというのだ。
「これからは」
「まさに連合を超える一歩ですね」
「我々はそれを踏み出しましたね」
「そして大航海時代からの様に」
「発展しますね」
「そうします、そして」
それでというのだ。
「またお話しますが」
「連合を超える」
「そうしますね」
「何時かは」
「長い時間をかけて、それとですが」
カミュはここで話題を変えた、その話題はというと。
「お食事ですが」
「はい、この宴のですね」
「そちらですね」
「そちらのことですね」
「実はです」
こうも言うのだった。
「今宵は素晴らしいメニューがこれから来ます」
「といいますと」
「それは何でしょうか」
「今も素晴らしいメニューが揃っていますが」
「ビュッフェ形式で」
「ヒラメです」
この魚の料理だというのだ。
「ヒラメのカルパッチョ、そしてムニエルにフライです」
「ヒラメ尽くしですか」
「今宵はヒラメがメインでしたか」
「そうでしたか」
「実は私はヒラメが好きでして」
それでというのだ。実際にカミュはヒラメが好きである。もっと言えば魚介類全体を好みよく食べている。
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