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夢幻水滸伝

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第三百三十六話 アリゾナのカウボーイその十二

「高価でな」
「あれは確かに高価ですね」
「空を飛ぶ技術がな」
 船がというのだ。
「それでどうしてもな」
「我々も持っていませんね」
「将来は持ちたいけどな」
 そう考えているというのだ。
「統一してな」
「豊かになってから」
「そうするけどな」
「今はありません」
「しかし飛行船はある」
 こちらの兵器はというのだ。
「正直遅くて的が大きくてな」
「気球の部分が」
「そこを狙われたら終わりでしかも一発で終わりや」
 気球の部分を攻撃されればというのだ。
「それで守りは弱いが」
「空を飛びます」
「そのことに変わりはないからな」 
 だからだというのだ。
「ここはな」
「気球も用いますね」
「そうするで、ただ航空機がな」
 ホイットマンは自分達に続く彼等の編隊を見て言った、そこには飛兵達もいれば飛行船も展開している。
「どうもな」
「複葉機なので」
「やっぱり単葉機の方がええわ」
 航空機はというのだ。
「複葉機は初期の航空機だけあってな」
「戦力として落ちる」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「そこがな」
「ホイットマン様としてはですね」
「改善していきたいわ」
「左様ですか」
「今後な、悪天候では使えんし」
「コクピットに水が入るので」
 ホワイトバファローは雨が降った時のことを考えて述べた。
「それで、ですね」
「他のこともあってな」
「他の悪天候の時も使用出来ないですね」
「強風にも弱いし当然雪が降ってもな」
「砂嵐の時も」
「そや、防御力も弱いし」
 複葉機と比べてというのだ。
「航続距離も短い」
「あらゆる面から見て性能が落ちますか」
「どうしてもな」
「だからですね」
「今後はな」
「航空機は単葉機ですか」
「それを使っていきたいわ」
「そうお考えですか」
「そや、そしてな」
 さらに言うのだった。
「今はな」
「このまま戦いますね」
「ないものねだりしても何にもならん」
 そうだからだというのだ。
「あるもので戦うのが戦や」
「あるもの全てを使って」
「そしてないものはな」 
 現時点でというのだ。
「今後や」
「手に入れていく」
「そうする、ないなら手に入れる」
「そうするものですね」
「自分等で生み出すなり買うなり。そして政やとな」
「盗むこともですね」
「あるわ」
 その場合もというのだ。 
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